スタッフブログ

2014年03月31日 (月) 日々の出来事

それでも桜が大好きです

いよいよ桜の季節です。

横浜能楽堂への通勤は、急な紅葉坂を

上らなければならないので閉口しますが、この季節だけは別です。

道々の桜を眺めていると、素直に「日本に生まれて良かった」と思えます。

 

不思議なもので、桜を眺めていると、これまでの人生の様々な瞬間が鮮やかに蘇って来ます。年齢と共に、記憶の衰えが著しいにも関わらず…

 

妻との結婚が決まり、仙台在住の知人に仲人をお願いに行く旅の途中、妻・義母と3人で福島・三春の滝桜に立ち寄ったのですが、まだ寒く、残念ながら桜は蕾のままでした。その義母も、もうこの世にはいません。

その義母の母、つまり妻の祖母の葬儀の時は、マイクロバスで斎場へ向かう途中の道の両側の桜並木が、これ以上無いというほど満開でした。

 

先日、亡くなったことが報道された人気イラストレーター・安西水丸さんと京都で飲んだ時は、料理屋・隠れ家バーと梯子をした後、咲き誇る高瀬川沿いの桜を背に、2人でカウンターに並んで、閉めの豚骨ラーメンを食べました。

新聞を開き、突然の訃報に立ち尽くしながら、脳裏には、この時の情景が鮮やかに蘇って来ました。

 

桜にまつわるのは、悲しい思い出ばかりのようですが、それでも、私は桜が好きです。

 

(そっぷ)

2014年03月14日 (金) 日々の出来事

りんぷうの会 能楽写真展

 能楽写真家の神田佳明さんが主宰する「りんぷうの会」の展覧会が、日比谷の図書文化館で開かれているということで、仕事の合間をぬって行ってきました。

 

 サラリーマンが行き交う有楽町駅を降りて、日比谷公園のゆったりした通りを抜け、展覧会の会場に入ると、大きな部屋の壁一面に能楽の写真が展示されています。『小鍛冶』『玉葛』『山姥』『野宮』など、どれも力作揃い。シテによる舞を、普段は目にすることができないようなクローズアップで見ることができます。どの写真も、撮影者独自の視点で、これぞ!という瞬間を切り取ったものに、渾身のタイトルがつけられています。

 

 霊孤や玉葛を演じようとするシテの息遣いが、写真によって一瞬を切り取られることで、より迫ってくるように思います。躍動感あふれる舞の様子や、扇を返す微妙な動きなど、自分一人で見ていたら見逃してしまうような瞬間を、絶好の角度から見せてくれます。私自身、まだまだ能を見始めたばかりで、何をどう見ればいいのか…思ってしまうことも正直言って多々あるのですが、撮影された方の視点も借りることで、少しだけ能に近づけるように感じました。聞こえるはずのない謡までも、まるで腹の底から響いてくるようです。

 

 ブログ写真02

神田佳明「嵯峨野に秋の風、幣(へい)揺れる(野宮)」

 

 写真には、面をつけて霊孤や御息所を演じようとするシテの、舞台上での心の動きとともに、それを見る撮影者の気持ちも写りこんでいるようです。撮影されている方も、写真を撮ることで、シテとともに舞を舞っているようでした。

 

(第9回りんぷうの会 能楽写真展 常(とわ)に輝く幽玄の美

 併催 寺田良子アート展/古谷久夫・綾子 能・狂言面二人展 

 2013311日(火)~16日(日)@日比谷図書文化館1階特別展示室)

 

(こまこ)

2014年03月05日 (水) 日々の出来事

桃の花

皆様こんにちは。
インフルエンザの季節も過ぎ、気温が高い日も徐々に増え、すこしづつ春の訪れを肌で感じられるようになりました。
春といえばやはり、「桜」ですかね…。

しかし、そのほかにも春のイベントはいろいろ。
七草粥も広い意味では早春のイベントでしょうし、節分などもあります。
3月はやはり「雛祭り」桃の節句です。(五人囃子の笛太鼓~♪)
その起源は判明しておらず、平安時代にはすでに貴族の子女の遊びごととしてその原型に近いことが行われていたようです。

春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道にいで立つ乙女
(大伴家持)

大変有名なこの歌。
直接、ひな祭りには関係ありませんが「桃」でつなげてみました。
さわやかな春の様子よりももう少し、色彩の濃い、濃厚な香りを私は感じています。

 

万葉の歌人も歌に詠んだ桃の花。
時代は違えど、自然はほぼ形を変えていないはず。
家持になった気で自然を眺めれば、空想が広がって毎日が少し違った気分で過ごせるような気がします。

(桃太郎)

桃の花

2014年01月31日 (金) 日々の出来事

正月求めて沖縄さんぽ

年末、冬休みを利用して沖縄に行っておりました。
一昨年の年末もタイムスホールのこけら落し公演「万国津梁の音色」で沖縄におりましたが、まだクリスマス時期でしたし、それほど街を見て回ることもなかったので、あまり年の瀬の感じがしませんでした。そこで今回は、正月を迎える風景を探して那覇の街を散歩してみました。

 

りうぼう前で

県庁前のショッピングセンター「りうぼう」は、すでに正月ムード。

 

 

 

シーサーと門松         カーゴス前で

門松や正月飾りがある建物もチラホラ。シーサーが違和感なく並んでいるあたり、やはり沖縄といったところでしょうか?

 

 

 

栄町市場のお肉屋さん       公設市場のお肉屋さん

市場に行くと、お肉屋さんが賑わっていました。沖縄では、お雑煮の代わりに豚の内臓が入った中身汁を食べるそうです。

 

 

 

県立博物館・美術館の掲示物

一昨年の展示で三線をお借りした、県立博物館・美術館さんも元旦から様々なイベントをやっているようです。

 

 

 

サンエーの掲示物

新都心のショピングセンター「サンエー那覇メインプレイス」。お正月らしい・・・のかどうかどうか分かりませんが、やはりイベントがあるようです。

 

 

 

サンエーの催事場

お年賀・・・と思いきや熨斗紙には「お歳暮」の文字。催事場では大晦日までお歳暮ギフトコーナーが開催されているようでした。

 

 

 

しめ縄売り場

しめ縄も売っていました。ちょっと気になった奥に見える「沖縄式しめ縄」の文字。

 

 

 

沖縄式しめ縄

橙の代わりにゴーヤーが付いているとか、大胆な違いを想像していましたが、普通のしめ縄と大差ないような。ややシンプルで縄の締め方が違う・・・?それより気になるのは、他のしめ縄と比べて残りが異様に少ないこと。やはり皆さん沖縄式を選ぶのでしょうか?

 

 

少し散歩してみた限りでは、本土とちょっと違うような、それほど変わらないような・・・という感じでした。今回は年を越す前に帰って来てしまったので、次は、年越しも体験してみたいです。

 

 

黒島の御嶽

そして今日1月31日は、旧暦の1月1日。八重山の黒島では、正月ユンタを歌い、綱引きをするなど旧正月の行事が行われます。上の写真は、昨年の旧暦1月2日に訪問した時の写真。御嶽には、何やらが執り行われた跡がありました。

そして、旧暦1月4日には、ヒヌカンムケー(火の神迎え)、二十日正月(今年は2月19日)には、那覇の辻で五穀豊穣を願う「ジュリ馬」が行われるなど、沖縄では、これからも正月行事が続きます。

 

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2013年11月23日 (土) 日々の出来事

鞍馬天狗参上!!

「鞍馬天狗」といえば、シテが天狗で子方が源義経で、花見の稚児がたくさん出て来る華やかな太鼓物のお能を思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回は90年前に誕生した「鞍馬天狗」をたずねてきました。場所は横浜を代表するスポットの1つ、港の見える丘公園にある大佛次郎記念館です。

大佛次郎記念館

 

 

 

はい。能「鞍馬天狗」ではなく、大佛次郎作の時代小説「鞍馬天狗」です。
現在、「大佛次郎没後40年記念 テーマ展示Ⅱ『鞍馬天狗』誕生90年」が開催されています。

 鞍馬天狗チラシJPG

 

 

「鞍馬天狗」の誕生のきっかけから(なんときっかけは関東大震災。)、雑誌や書籍、映画のポスターや子どものおもちゃまで「鞍馬天狗」に関するあらゆる資料が展示されています。
そのなかで、鞍馬天狗ゆかりの方からの色紙の展示コーナーがあり、5年前にNHKで鞍馬天狗を演じた野村萬斎さんの色紙も飾られていました。「鞍馬天狗参上!」という言葉とともに、鞍馬天狗の絵が描き添えられていたのにびっくりしました!!隣の展示室には放映当時の萬斎さんの写真入りの記事なども展示されていました。

ところで、大佛次郎、ご存知ですか?横浜生まれなんです。「ダイブツジロウ」と読んでしまいそうになりますが、 「オサラギジロウ」 です。小説を書き始めた時に鎌倉大仏の裏手に住んでいたことから「大佛」という名字を、本物の大佛さまが「太郎」だから、自分は謙遜して「次郎」としたそうです。実際にこのあたりには「大佛」と書いて「おさらぎ」と読む北条氏の一族が住んでいたそうです。ペンネームは「大佛次郎」の他にもいくつもあって使い分けていたそうです。
(いろんなペンネームの原稿料袋も展示されていました)

 

 

大佛次郎は猫が大好きだったそうで、生涯で500匹くらいの猫と過ごしたそうです。なので、館内のあちこちに猫がたくさんいます。

玄関にも!

大佛次郎記念館入口

 

ランプの上にも!!
ステンドグラス

寝室を再現したお部屋にもたくさんの猫がいました。猫ちゃんたちを探すのも楽しみの1つです。

 

そして、大佛次郎記念館は、建物自体もとても素敵で、館内に入ると白い壁に青いガラスの光が反射してとても幻想的です。カメレオンガラスと呼ばれる特殊なガラスが窓にはめられていたり、随所にこだわりがあります。ここではとてもとてもご紹介しきれないので、ぜひぜひ、一度足をお運びいただき、実際に雰囲気を感じていただけると嬉しいです。
大佛次郎が好きな人、鞍馬天狗が好きな人、建築が好きな人、やっぱり猫が好きな人、いろんな方に楽しんでいただける空間です。

近くにはジブリの映画「コクリコ坂から」に出てくる旗や説明のパネルもあり散策も楽しめます。(そういえばジブリの映画「風立ちぬ」には野村萬斎さんも声の出演されていましたね)
お天気のいい日がおすすめです!

 

茶三杯

2013年11月01日 (金) 日々の出来事

秋の神奈川美術探訪

 秋真っ盛り、そろそろ紅葉も楽しみな季節となりました。芸術の秋、でしょうか。個人的に気になった美術展をいくつか紹介したいと思います。

 

131031_toyonaga

○横浜能楽堂「歌う 踊る 弾く―琉球張り子・豊永盛人の世界」

 まずは手前味噌。現在、横浜能楽堂の2階展示室で開催されている「歌う 踊る 弾く―琉球張り子・豊永盛人の世界」。このブログでも既に何度か紹介していますが、豊永さんは独学で学んだ琉球張り子の技術を生かして、独自の制作活動を続けています。今回は特別に、その豊永さんに琉球王国時代の「江戸上り」の情景を、琉球張り子で再現してもらっています。中国の影響が見られる華やかな彩色と、土地の風情が感じられる丸みを帯びたフォルム。紙で作られたその愛らしい人形たちは、独特の生命感と不思議な躍動感にあふれています。12月8日まで。

 

○神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「西洋版画の流れ」

 この美術館は、鎌倉駅を降りて、八幡さまを通り越して建長寺に行く途中の道沿いに建っています。今回の展示は、ルネサンス期から20世紀にいたるまでの西洋銅版画の歴史を辿っています。銅版画は社会風刺と相性がいいようで、痛烈な世俗批評や、当時の権力者を揶揄するようなものが多く見られます。貧困にあえぐ庶民の暮らしをリアリティある筆致で描いたものなど、銅版画のひっかくような線を生かして世相に鋭く切り込もうとしているようです。

 同時開催されている「ジゼル・ツェラン=レトランジュ」展。背中に残された傷跡のような、飛び跳ねるノミのような、大海に浮かぶ島々のような画面が、鮮烈な印象を残します。両展覧会とも12月1日まで。

 

○神奈川県立近代美術館 葉山館「戦争/美術」

 この展覧会は既に終わってしまったのですが、1940年から1950年にかけて戦時中を潜り抜けた画家たちが、厳しい社会状況の中でどのように自らの活動を継続させていったかを紹介しています。

 一番最初に感じるのは、作家たちの「描きたいものを描くんだ!」という意志(我)の強さ。戦争へと雪崩れ込んでいく社会状況の中でも、自らの画業を最優先に邁進した様子が見てとれます。

 また、今回の展示の一つの目玉となっているのが、丸木夫妻の「原爆の図」。この連作は、反戦の象徴として単独で扱われることも多いですが、それまでの画家たちの継続的な活動と連なって生まれたものだということが分かる展示になっていました。

 そして最後の部屋には、戦後に描かれた様々な画風の作品が並んでいます。田舎の寒村における政治的な対立を戯画的に取り上げて、果たして戦争は終わったのだろうか、と問いかけるような作品。しかしその隣には、ようやく手に入れた平穏な時間をなんとか画面に描き残そうとしているような作品や、具体的な風景と抽象的な画面との間の緊張関係を通して、もう一度自分の画業を追求していこうとするような作品が置かれています。展覧会は終わってしまいましたが、美術館で販売されている図録を通して、展覧会の様子を伺うことができます。

 

 …と、駆け足で三つの展覧会を紹介してみました。いかがでしたでしょうか。ご興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみて下さい。他にも、この時期には様々な催しが行われています。皆さまも、それぞれの秋をお楽しみ下さいませ。

 

(こまこ)

2013年10月13日 (日) 日々の出来事

クラシックラジオの時間です Vol.2

皆さんこんにちは。
すっかり季節の移ろいを感じられる今日この頃。
前回に引き続き、クラシックをメインに秋におススメの音楽と、そこから連想される雑多なものを今回も「主観的」にご紹介いたします(笑)

ではでは、
まずは音楽。

弦楽六重奏第1番 作品18 第1楽章

秋は懐古的で、もの哀しい雰囲気をイメージする私ですが特にお勧めなのがブラームス。1950年代の映画「恋人たち」で使用された影響で、「一部の方は」この曲の第2楽章はご存知かも知れませんが何と言っても白眉は第1楽章。長調で明るい調子のはずが、とてつもなく切なく甘美なテーマによって、美しい悲哀、のようなものが長調によって逆説的に、より印象づけられています。「青臭いのに渋い」という感覚は若かりし頃のブラームス特有のようです。

ちなみに、この曲を作曲した当時ブラームスは27歳。10歳以上年上でシューマンの妻であるクララ・シューマンへの恋心を燃やしている最中だったとのこと。

 

そんなブラームスの渋い音楽を聴きながら飲みたくなる飲み物も…

TWININGS 「Prince of  Wales」

有名どころですみません…レディグレイでおなじみトワイニングの「お紅茶」でございます。

1921年、イギリスのエドワード8世の誕生を祝して配合されたパーソナルブレンドだそうです。(詳しくは知りません)

あまり、こだわりを持ってお茶を飲んだりしないのですが、このプリンスオブウェールズはおススメです。中国茶のようなオリエンタルな渋みの中に、独特のスモーキーな香りがブラームスの秋の雰囲気を彷彿とさせると、最近気付きました。

ミルクや砂糖・フレーバーシロップを入れたりせず、ストレートで夕食後にゆっくりと飲む為のようなものです。

ブラームス×紅茶=もの想いに耽る詩的な自分

みたいな感じです。

 

続いて…

C.フランク

ヴァイオリンソナタ イ長調

マイナーな作曲家ですみません。でも、非常に隠れた名曲です。

ヴァイオリンソナタの最高傑作とも謳われるこのソナタは全4楽章。ミステリアスなピアノ伴奏の、短い前奏に乗ってゆっくりと言葉を吐くようにヴァイオリンの旋律が語られて行きます。なんとも言えない官能的な音楽性と落ち着いた色彩感は、大人の秋を連想させられます…。

 そんなフランクの音楽には、この人の詩。

 

北原白秋

東京景物詩より 「片戀」

1913年(大正2年)、白秋28歳の詩集。

「邪宗門」で顕著な耽美さは幾分おさえられており、曳舟や神保町・九段・日比谷・銀座…大正期の下町の風情から東京のモダンな情景がダンディに仕上がった詩集です。

「噴水」「瓦斯燈」といったワードが、個人的には妙にヨーロッパを感じさせるハイカラな作品。

フランクのダンディズムと呼応しているように感じるのはこの詩集の「片戀」です。

以下抜粋です、どうぞ。※抜粋だけだと和の雰囲気の方が強いかも知れませんが… 

 あかしやの金と赤とがちるぞえな

片戀の薄着のねるのわがうれひ

曳舟の水のほとりをゆく頃を

やわらかな君が吐息の散るぞえな  

   ※こちらは團伊玖磨氏の作曲で「舟唄」として曲もつけられています。

 

さて、最後はこちら。

 F.プーランク

12の即興曲 第12番「エディットピアフ讃」

フランス人作曲家プーランクという、またもマイナーな作曲家ですが、ぜひ秋にお聴き頂きたい一曲。メランコリックな雰囲気の中に、絶妙に織込まれた人生の悲喜こもごも…仕上げにパリの秋風をプラスしたような非常にフランスのエスプリに富んだ名曲です。どこか、黄昏る自分に酔っているような印象もまた、フランスらしい一曲。

 

そして、この曲にはこの絵!

 

藤田嗣治の有名な一枚。

「カフェにて」

 

 

独特の乳白色で有名な藤田嗣治。

雨の後なのか、雨が降る直前なのかどちらともとれるあいまいな空の背景に、鬱々とした表情にも無表情にも見える女性が佇んでいる一枚。意味あり気にテーブルに置かれた手紙のようなもの、季節感も、感情も、全て象徴的に見えて実は曖昧さを増している様は、観る側にインスピレーションを与える不思議なストーリー性を持っています。

メランコリック&悲喜こもごも…まさにプーランクの音楽の色彩に共通しています。

 

さて、このように今回は本能の赴くままに自分にとっての秋の音楽とその他のものを繋げてご紹介してみました。

今回のブログで気付いたのですが、ブラームスは27歳の作、白秋は28歳の作…

自分を過去の天才たちと比べるのもおこがましいのですが、26歳の秋、何か自分なりに挑戦してみようと決意してしまいました…余談ですみません

皆さんも、ご自身の「○○の秋」をぜひご堪能下さい(^-^)

 DJひ○お

 

 

2013年09月29日 (日) 日々の出来事

七重 八重 九重とこそ思いしに

皆様こんにちは。あん娘です。

朝晩ぐ~んと涼しくなって、心地よい季節になりました。

いかがお過ごしですか。

 

私は先週あたりから、秋の花粉症を発症したらしく、のどの調子があまりよくありません。

体調など崩されている方もいらっしゃると聞きますので、皆様もどうぞご自愛くださいね。

 

 

さて、先週はお彼岸でしたね。

今年も美味しく頂きました。

おはぎ

「おはぎ」です。

 

「3月のお彼岸には、牡丹の花の季節だから『おぼた』、9月のお彼岸には、萩の花の季節だから『おはぎ』って言うのよ。」

と子供のころ母から教わりましたが、諸説いろいろあるようです。

 

 

 

そういえば、萩の花ってどんなだっけ?

 

「七重 八重 九重とこそ思いしに 十重咲き出ずる萩の花かな」

狂言「萩大名」に出てくる歌です。

大名は、下京に見事な萩の花が咲くお庭があると聞きます。

ところが、そこでは萩の花を見せてもらったお礼に即興で歌を詠まなければいけません。

そこで大名は、太郎冠者からこの歌を教わって出掛けて行くという内容です。

 

たった31文字を覚えればいいだけなのですが、

この大名、ちっとも歌が覚えられないのです。

太郎冠者が一生懸命フォローしているのに、トンチンカンなことばかり。。。

 

でも、発想力豊かな大名も、そしてそんな大名に苦労する真面目な太郎冠者も、

私は大好きです♡

 

 

ということで萩の花。

萩の花

 花びらが重なっている花ではないので、小さな花がいくつも重なって咲いている姿が「七重 八重・・・」なのでしょうか。

 

 

上を見上げれば、青く澄んだ秋の空。

皆様も秋を楽しんでくださいね。

 

 

 

 

「花」と言えば、

11月9日(土)午後2時から「琉球舞踊 受け継がれる伝統-古典・雑踊・創作」を開催致します。

人気も実力も兼ね備えた美しい「花」が勢ぞろいする公演です。

古典女踊「本嘉手久」比嘉いずみ 撮影:神田佳明

古典女踊「本嘉手久(むとぅかでぃく)」比嘉いずみ

(撮影:神田佳明)

 

ぜひ足をお運びくださいませ。

詳細はこちらから。

 

 

あん娘

2013年07月25日 (木) 日々の出来事

友の会特典・プーシキン美術館展レクチャーに行ってきました

横浜能楽堂友の会「かもん会」では、能楽堂での公演の他にも、関係施設で開催される企画へのご案内も行っております。今回は現在横浜美術館で開催されている「プーシキン美術館展」の特別レクチャー。展示をご覧になっていただく前に、担当学芸員から展覧会の見どころを聞くことができます。

この企画展は、ロシアのプーシキン美術館が所蔵するフランス絵画のコレクションの展覧会。17世紀から20世紀初頭に至るまでの300年間、ロシアの貴族や富豪たちは、当時のヨーロッパ先進国への憧れとともに、多くのフランス絵画を収集しました。そこには「ロシアが憧れたフランス」が投影されていると言います。また、今回の展覧会の裏テーマは「人物画の変遷」。17世紀から20世紀初頭にかけては、絵画の描き方が大きく変わった時代でもありました。17世紀頃の絵画は、暗い背景の中で貴族たちの肖像や神話の登場人物を写実的に描いたものが多いのですが、20世紀になると、人物の捉え方も背景の描き方も多様になっていきます。特に、今回展示されているゴッホ作『医師レーの肖像』は、彼特有の筆遣いとともに、装飾的な背景の描き方が大きな特徴となっています。

そのような話を専門家の方から分かりやすく聞いたあとに、実際に展示を見てきました。会場は、訪れた日が祝日ということもあり多くの人で賑わっています。展示構成の意図を知ってから眺めると、光の捉え方や絵筆の使い方がどのように変化していったのか等、細かいところも目に入るようになってきます。一枚一枚の絵画に見入っていると、時間が経つのも忘れて呆然と見入ってしまいました。

 

友の会にご加入していただくと、能楽堂の公演の先行予約はもちろん、他にも様々な特典があります。ご加入を希望する方は、横浜能楽堂窓口でお申込みいただくか、お電話にてお問い合わせください。

 

(こまこ)

2013年07月05日 (金) 日々の出来事

星に願いを

もうすぐ七夕ですね。

横浜能楽堂ロビーにも七夕飾りが登場しました。

七夕

 

 

 

 

 

 

毎年、短冊には同じ願いを書いているのに、いまだに叶わないのはきっと、いつもお天気が悪くて、星まで願いが届いていないのではないかと思っています。

週間天気予報によると、今年の7月7日の横浜のお天気は晴れのち曇り。

今年こそ星に願いが届いてほしい茶三杯でした。

(短冊に「7月7日は晴れますように」って書いた方がよいかしら。。。)

 

受付に短冊のご用意がありますので、ご来館の折にはぜひご一緒に星に願いを!

 

 

                                          茶三杯

 

 

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