スタッフブログ

2018年03月14日 (水) 未分類

横浜能楽堂ワークショップ「和の楽しみ」和綴じ本を開催しました。

平成30年2月26日(月)に横浜能楽堂ワークショップ「和の楽しみ」和綴じ本を開催しました。

和綴じの歴史は古く、中国で発祥した製本技術が平安時代に日本に伝わり独自の発展を遂げたそうです。日清戦争前後(明治27年)に近代活版印刷本が普及するまで、日本で出版される書籍の多くがこの和綴じ本でした。現在では少なくなりましたが、謡本を始めお寺の経本や長唄の本でも使われています。和綴じの種類としては、三つ目綴じ、四つ目綴じ、麻の葉綴じ、亀甲綴じなどがあります。

 

ワークショップでは、案内人の水谷和本堂職人・水谷恭子さん、葵さんの説明を聞きながら、赤と青の2冊の自由帳の四つ目綴じに取り組みました。

最初の糸通しから苦戦される方、途中で糸が絡まる方、最後の糸の始末で迷われる方などで、あちらの机からこちらの机へと、水谷さんが終始ひっぱりだこでした。参加者おひとりおひとりが夢中に取り組まれて、最後には全員が2冊の自由帳を完成されました。できあがった自由帳はお持ち帰りいただきました。どんな用途でお使いいただくのでしょうか、とても興味深いです。

終了後のアンケートに多くのご意見を記入していただきましたので、ここで少しご紹介します。

自由意見
・和綴じは自己流でやっていたが、正式な方法が会得できてうれしい。(70代)
・全く知らない事でしたのでワクワクしながら進めてゆきとても上手に出来てうれしかった。(60代)
・貴重な体験でした。アナログの大切さというか技術に感動しました。(50代)
・普段お会いできない職人の方の手ほどきを受けられて、大変楽しかったです。(30代)

 

ご参加いただいた皆さまには、お寒い中、お越しいただき本当にありがとうございました。皆さま、次回は公演にもお越しくださいませ。お待ちしております!

 

はぜの木

2018年02月22日 (木) 未分類

噂のあの子

時の立つのは速いもので、2月も、もう終わりですね・・・。

能楽堂の近くでは、「玉縄桜」が咲き始めました。

 

 

 

 

時は遡り、1月のとある日、久しぶりに上野動物園に行ってきました。

上野動物園…といえば…噂のあの子ですよね!

そう、噂のあの子に会いに行ってきました!!

でも、うわさのあの子は時間指定があるので、その前に

気になるあの子に会いに行くことに・・・。

 

都会の真ん中にこんな大きな動物園があって、ライオンとか象とかの向こうに

高層マンションがそびえ建っている、何とも言えない光景だなぁと思いながら歩いて行くと・・・

いました!!

気になるあの子!!

 

 

 

そう、「ハシビロコウ」です。

ほとんど動かないと聞いていたのに、なんと元気に動き回ってる(@@)

四方網が張られている中にいるのですが、ほんとに元気に動いていました。

動いていても、じっとしていても、とっても気になるんです。この表情・・・。

飽きないんです・・・ずっと見ていても・・・。

 

あっ!! 時間が近づいてきたので、またまた移動⇒。

さあ、いよいよ噂のあの子に会える時間がやってきました。

列に並んでゆっくりと・・・

いました!!ガラス張りの部屋にママのシンシンと…。

そう、噂のあの子、シャンシャンです。

何とも言えない悩ましい内股で歩き回り、

 

 

 

 

 

何やら遊んでいる様子・・・。

 

 

 

 

どうやらお腹がすいてきたみたい・・・

ママ(シンシン)のところへ・・・。

 

 

 

 

 

あっ、みつけた!!

 

 

 

 

 

お腹いっぱいになるかな・・・。

 

 

 

 

どうやらお腹いっぱいになったみたい・・・。

 

ん…眠い…(- -)…

 

 

 

 

 

私も…この辺で…zzzZZ。

momo

 

2018年02月11日 (日) 日々の出来事

横浜能楽堂和の楽しみシリーズワークショップ「匂い香」を開催しました。

平成30123()に横浜能楽堂和の楽しみシリーズ施設見学会付ワークショップの「匂い香」を開催しました。

前日の首都圏は大雪警報が発令されるほどの大雪で、当日朝、能楽堂に出勤してみると10cm以上も雪が積もっており、警備さんが一生懸命雪かきしていました。松の雪吊りにも雪が積もっており、雪吊りしておいて良かった!状態でした。特に午前の部は、皆さまに来ていただけるかハラハラドキドキでしたが、予定通り無事スタートしました。

 

ワークショップでは、案内役の松栄堂様が香りの材料や種類についてお話した後に、タブレット状の香りを組み合わせてオリジナルの匂い香をつくりました。皆さま真剣に、そして楽しそうに、香りの組み合わせに取り組んでいらっしゃいました。できあがった香りは縮緬の袋に入れてお持ち帰りいただきました。生活の中のさまざまなシーンでこ利用いただければ幸いです。

 

終了後のアンケートに多くのご意見を記入していただきましたので、ここで少しご紹介します。

自由意見

・ていねいな説明、材料も良い物を使うことが出来、本物の味を感じました。

・香の知識も増え、調合も楽しめました。とても良かった。香や日本文化が身近になりました。

・自分の好みの匂いが作れてとても嬉しかったです。大切にしたいと思います。

 

 

ご参加いただいた皆さまには、お足元の悪い中、お越しいただき本当にありがとうございました。また、道路事情等でご参加いただけなかった方は本当に残念でございました。皆さま、次回は公演にもお越しくださいませ。お待ちしております!

 

はぜの木

2018年02月10日 (土) 日常

能楽堂の建築についてのお話です。(屋根のお話)

常日頃、能楽堂の屋根は美しいな~と感じているため、以前にその屋根についてブログで少しご紹介しました。
http://ynt.yafjp.org/staff-blog/?p=804
その際にも書きましたが、横浜能楽堂は、平成14年(2002年)に一般社団法人公共建築協会「第8回公共建築賞」を受賞しています。建築竣工時や建築賞応募時の設計図書を見るにつけ、図面だけではわからない設計コンセプトが知りたくなりました。
そこで、先日、横浜能楽堂設計者である大江建築アトリエ大江新様にお越しいただき、建築家のお立場からいろいろな話を伺いました。横浜能楽堂建築の素敵ポイントについて、少しずつ皆さまにご紹介していきたいと思います。今回は、屋根のお話です。

 

まず屋根の勾配についてです。
寺社などの伝統建築の屋根は通常はゆったりとした勾配で、横浜能楽堂のようにこんな急勾配の屋根は珍しいそうです。急勾配は住宅の藁葺き屋根にはあります。ちなみに、藁葺きは、藁が腐りやすいので水を流し落としやすくするために急勾配になっているそうです。また、敵に簡単に攻め込まれないように、松本城、熊本城の板壁にも急勾配が見られるようです。
勾配をゆるくして軒も確保しようとするともっと広い敷地が必要となります。また、近隣及び景観への配慮から、高さを抑え、2階壁面を屋根として扱う設計としました。このような理由から、この急勾配が生まれたわけですね。頂部から軒先への勾配は、よ~く見てみると直線ではなく、かすかにふくらみのある「むくり」になっていて急勾配ながら、暖かみが感じられるような気がします。必要性から生まれた急勾配ですが、緑青色の銅の一文字葺き(いちもんじぶき)と相まって、とても雰囲気のある素敵な屋根になっているな~と思います。

 

次に玄関入口部分にあるデザイン上のポイントの破風(はふ)です。
玄関入口屋根がまっすぐになっている形状を「平入り(ひらいり)」と言いますが、横浜能楽堂は、平入りではなく、曲線状の唐破風(からはふ)で、はなやかな印象を与えています。そのデザインは、重くなりすぎないように現代的なデザインになっています。その下には破風にあわせた、こちらもまた現代的デザインの蟇股(かえるまた)が、水平材を支えています。豪華絢爛ではない、すっきりとしたやさしい印象だと思います。先日の首都圏の大雪の日には、しっかりと屋根の雪を受けており、ちょっと健気な破風でした。

 

能楽堂の屋根は美しいな~と感じる理由は、ちゃんと設計者の意図するものであったのだと思いました。
横浜能楽堂にお越しの際には、140年余の歴史ある本舞台とともに、美しい建築外観にもぜひご注目くださいませ。毎月第二木曜日には施設見学会を実施しております。公演日はもちろん、施設見学会日も、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

はぜの木

2018年02月06日 (火) 能楽関連

和泉式部と梅の花

寒いですね。こう寒いと、出歩くのが億劫になってしまい、休みの日は家で過ごしてしまいがちです。

先日の積雪のあと。家の雪かきをしていたら、梅に一羽のメジロがやってきました。枝に雪が積もり、どこに花があるのか、すぐには分からない状況だったのですが、メジロは上手に花を啄み、飛び去って行きました。風情があって、歌の題材にでもなりそうな光景でしたが、歌心などない私は、ただ、ほのぼのとするばかりでした。

 

 

さて、梅と言えば2月10日に企画公演「能の花 能を彩る花」第4回「梅」が開催されます。上演される曲は「東北(とうぼく)」。和泉式部の霊が自らが愛した東北院の「軒端の梅」と和歌の徳について語り舞う、梅の花のような格調高い美しさに満ちた曲です。

 

この曲、特に典拠となる作品は存在しないようで、和泉式部が「軒端の梅」を植えたという話も存在しないようです。和泉式部と梅の花というと、京都の祇園祭の山鉾の一つ、「保昌山」の題材にもなっている、藤原保昌が和泉式部に紫宸殿の梅の一枝が欲しいと頼まれ、警護の北面武士に矢を射掛けられながらも一枝を持ち帰り、結ばれたというエピソードが有名ですが、「東北」では全く触れられません。

 

 

それどころか、名歌人として知られる和泉式部の歌は一首も詞章に用いられていないようです。

 

「東北」の中に登場する歌で、印象的な歌と言えば、序之舞の後に謡われる

 

春の夜の闇はあやなし梅の花 色こそ見えね香やは隠るる

 

ではないでしょうか。虎屋の羊羹「夜の梅」もこの歌から名がついており、ご存知の方の多いと思いますが、古今集に収められている凡河内躬恒の歌です。夜の東北院に香る梅の花という情景を豊かに想像させる歌だと思うのですが、ここで和泉式部の歌を引用するという選択肢はなかったのでしょうか。

 

 

調べてみると和泉式部が梅を詠んだ歌はいくつかあるようです。「春の夜の~」の歌に似ているものだと、

 

梅が香におどろかれつつ春の夜の 闇こそ人はあくがらしけれ

 

この歌も梅の香りが漂ってくるようで、素敵な歌に思えますが、「おどろかれつつ」や「あくがらしけれ」は、なかなかインパクトのある言葉で、春の夜の静かな雰囲気とは趣を異にする感じがします。また別の歌に、

 

梅の香を君によそへてみるからに 花のをり知る身ともなるかな

 

というのもありますが、この歌は相手となる存在が感じられ、やはり「東北」には合わない気がします。ここはやはり客観的に夜の梅の香を詠んだ「春の夜の~」の歌が一番しっくりくるようです。

 

考えてみると「東北」は、和泉式部がシテでありながら、和泉式部らしさを極力描かないようにしているようにも感じます。曲名からして「東北」。能に詳しくない人が聞いたら東北地方の話かと思うかもしれません。(ちなみに古くは「軒端梅」という曲名だったそうです)

 

調べれば調べるほど、作者は何を描こうとしたのか、なぜ和泉式部をシテに選んだのか、奥深さを感じます。2月10日は、どんな「東北」を見せてくれるのでしょう。人間国宝の大槻文藏さんの舞、池坊専好さんのいけばな、と見どころ沢山の公演です。お楽しみに!

 

 

 

♦公演情報♦

 

 

横浜能楽堂企画公演「能の花 能を彩る花」第4回「梅」

2018年2月10日(土)14:00開演(13:00開場)

能「東北」(観世流)大槻文藏

チケット僅少です。

 

<の>

トップにもどる