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2014年11年04日 (火) 未分類
十五夜マストリャー

9月、宮古島野原に伝わるお祭り「十五夜マストリャー」に行って来ました。

 

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力強くて(踊りが)、神秘的で(月が)、楽しくて(宴が)、最高の夜でした。こんなお祭りがあるなんて、野原の方々が心底うらやましい!!

 

「マストリャー」というのは「升取屋」、かつて税とされた穀物の計量担当者のことだそうです。厳しい税を納めたことを喜び、豊作を祈って行われるようになったとか。

私が見に行ったのは、夜の踊りの奉納。男性による勇壮な棒術と、女性によるくば扇や四つ竹を使った優雅な踊り、そして輪になっての「クイチャー」(歌と踊り)からなります。終わると宴会…。

 

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土地の方々にいろいろなお話を聞かせていただきました。

国の選択無形民俗文化財にもなっているこのお祭りを、現在約80戸で守っていること。

昔は踊り手はみんな20代だったけれど、今は40代、50代まで駆り出して続けていること。

祭の日は男女が別で、宴の料理もそれぞれで朝から集まって作ること。

「オトーリ」という宮古島独特お酒の飲み方(←楽しい)。

 

月明かりの下、親しく盃をまわす人々の様子に、私は、野原の方々がこのお祭りを通して集落としてつながり、作物を育む天地とつながり、はるか昔のご先祖さまともつながっているように感じました。

かたい言葉で言うならば、お祭りが郷土への誇りを育み、集落を連帯させ、アイデンティティの拠り所となり、風土に根ざした地域の魅力となっている、といえましょうか。

昔々からずっと続くお祭りや郷土芸能には、地域を活性化する力が備わっているのだと思います。

 

のぼせた頭で少し考えてみました。こうした伝統的なお祭りや郷土芸能が生き続けていくには、何が必要なのでしょう?

 

私の見つけた答えは集落の存続です。

 

そのためになにか私にできることはないでしょうか?

考えに考えた末、辿りついた最強の貢献は…お嫁に行くこと。です、が、こればかりは、ご縁次第ですね。

今は、能楽堂で伝統芸能を守らせてせていただけることに感謝したいと思います。

 

さあ、お別れの前に十五夜の宮古島に戻りましょう。

 

月は高く高く上がり、夜更けまで愉しむ人々にたっぷりと光を注いでいました。明るく穏やかな輝きが珊瑚の島も海も包み込み、まるで永遠に続くように思えるのでした。

 

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<ひまわり>

 

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横浜能楽堂では、沖縄の伝統芸能にも力を入れてご紹介しています。

1月には、玉城朝薫による沖縄の伝統芸能「組踊」の作品を、関係性の高い能楽の作品と組み合わせて上演する公演を予定しています。ぜひお越しください。

 

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横浜能楽堂・伝統組踊保存会提携公演「能の五番 朝薫の五番」

能「桜川」(観世流)大槻文蔵

組踊「女物狂」宮城能鳳

日時:平成27年1月17日(土)14:00開演

料金:S席7,000円、A席6,000円、B席5,000円(全席指定)

詳細:http://ynt.yafjp.org/schedule/?p=1239

 

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