2013年07月06日 (土) その他
「プーシキン美術館展」と能面
横浜美術館で、ロシアにあるフランス絵画の一大コレクション「プーシキン美術館展」が始まりました。このコレクションは、19世紀後半から20世紀初頭に掛けて繊維で巨万の富を得た、セルゲイ・シチューキンとイワン・モロゾフという二人のコレクターが収集したものです。
この時代、繊維で巨万の富を得た商人はヨーロッパには、他にもいました。これらの人々があり余る金の使い道として考えたのが美術品。フランス絵画だけでなく、日本美術に着目した人も数多くいました。それらの人々が残したコレクションの中には能面もあります。そのお陰で、ヨーロッパの美術館や博物館を回るとあちらこちらに能面が収蔵されています。かつて私が、ドイツの博物館の収蔵室で見せてもらった、ある能面の裏には「YOKOHAMA」のラベルが貼られていました…。
横浜美術館のホームページに載っている「プーシキン美術館展」の解説を読んでいると、そんなことを思い出してしまいました。
「プーシキン美術館展」は、9月16日まで。お見逃しなく!
ついでに、暑い最中大変ですが、坂を上って横浜能楽堂にもお立ち寄りください。
公演等で利用していない時は、2階席から自由に見学していただけます。もちろん無料。ホームページ、電話等で、ご確認の上お越しください。
(そっぷ)