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2013年04月13日 (土) 日々の出来事

NY観劇日記 前編

2月にプライベートでニューヨークに行ってきました。
オペラ、ミュージカル、ジャズといろいろなジャンルの舞台を見てきたので、その内容よりは印象に残った劇場の様子などについて、2回に分けてご紹介したいと思います。

 

まずはオペラから。
オペラはメトロポリタン歌劇場へ行ってきました。

 

 

演目はヴェルディの『ドン・カルロ』。
スペインの王子ドン・カルロがフランスの王女エリザベスと恋に落ちますが、エリザベスはドン・カルロの父フィリッポ2世と結婚することになり、それぞれの苦悩がはじまる、というお話。
なんと上演時間が3時間以上にわたり、2回の休憩を挟んで、夜7:00~11:30と長丁場。途中で集中力が切れてしまわないか不安もありましたが、素敵な歌声と、赤と黒の印象的な舞台美術で、4時間半楽しめました。

 

 

その中でも、特に印象に残ったのが客席について。
平日の夜なのに、ドレスアップした観客で埋まっており、さすがメトロポリタン。圧巻でした。
私は日本からインターネットでボックス席のチケットを入手して行ったのですが、行ってみると、ボックス席は鍵がかかっていて、スタッフの方にチケットを見せて開錠してもらうシステム。中に入るとまずコートかけとソファ、テーブルのある、小さなお部屋があり、その奥に進むと8席ほどの座席がある、という構造。座席は舞台から見て奥は、見やすいようにカウンターにあるような脚が長い椅子でした。若干落ちつかないですが、前の人の頭が邪魔にはならなくて、ありがたかったです。

 

ボックス席には、「いつも来ています」という感じのおしゃれな老夫婦が中心に座り、彼らを囲むように親族らしき方々が座っていました。顔見知りでない私を見つけると「どこから来たの?」と声をかけ、「日本です」と答えると、「ニューヨークへようこそ」と。それはまるで、「私のボックス席へようこそ」と言われているような感じでした。心の中で「お邪魔します」と言って、座席へ。
帰りには、お互い「おやすみなさい」と声を掛け合い、帰りました。日本ではなかなか味わえないアットホームな座席でした。

 

次回は、ブロードウェイミュージカルとジャズクラブについて書きたいと思います。どうぞご期待ください。

 

ぼたん

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