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2013年02月26日 (火) 内容

梅は咲いたか~ 桜はまだかいな~

 

 

 横浜能楽堂に隣接する掃部山公園は、横浜でも名高い桜の名所。例年になく寒さが厳しい今年は、震えながらの通勤途中、まっ裸のままの桜並木の下を通りながら、花が咲く日が、つい待ち遠しくなる今日この頃です。

 江戸時代の国学者・本居宣長の歌「しき嶋の やまとごゝろを 人とはゞ 朝日にゝほふ 山ざくら花」を始め、桜の花を詠んだ歌は数多くあります。平安時代に、大陸直輸入の文化を脱し国風文化が花開いた頃から、「花」と言えば梅ではなく桜のことを指すようにさえなったとされています。

 これほど日本人に愛された花。

 私も大好きです。青空の下で鮮やかに咲く満開の桜、夜風に乗って怪しげに散る桜の花びら、儚げに川面を流れ行く花筏…

 桜は、時と場合により、様々な表情を見せます。

 能にも、数多くの桜にまつわる能があります。

 その中でも、代表曲が「熊野」。「熊野松風 米の飯」という言葉がありますが、これは、「米の飯」と同じように毎日でも飽きない、あるいは「米の飯」のように毎日のように出ることの例えだとも言われています。いずれにせよ、それほどの名曲であると言うことです。

もう、掃部山公園の桜は散っていますが、6月1日に、毎年恒例の「横浜能」で、金剛流の本拠地・京都から名手・豊嶋三千春さんが来演。「熊野」を舞います。再びの春を楽しみませんか。  

 

そっぷ

 

 

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