2012年12月01日 (土) 未分類
「よしっ!わかった!!」の制作秘話
10月20日、俳優の加藤武さんが横浜能楽堂にいらっしゃいました。その日は「この人 百話一芸」の日。18回目を迎えた人気の講座ですが、古典芸能解説者で、元NHKアナウンサーの葛西聖司さんがゲストを迎えて、お送りしています。
加藤武さんといえば、金田一耕助シリーズ「よしっ!わかった!!」の台詞の等々力警部でおなじみ。また黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」「乱」などの代表作にも多数出演しています。
これは前半の対談の様子です。写真をスクリーンに映しながら出演された映画、舞台、テレビのお話を聞きました。
その中には、金田一耕助シリーズの等々力警部役の時の制作秘話も。
おなじみの「よしっ!わかった!!」の台詞は、もともと脚本にはなく市川昆監督が考えた台詞なのだとか。
そして台詞が有名になり、観客がどこで言うかと期待するようになると、なかなかその台詞を言わせないようにしたそうです。
言わせるにしてもただでは言わせず、薬を飲みながら、「よしっ!わかった!!」と言って、ばーっと口から薬を吹き出す演出を考えたり。
でもその薬の正体はというとクリープと龍角散(笑)
演出のスタッフさんが、試行錯誤をしながら一番よく粉が飛ぶ方法を考えた結果、クリープと龍角散の組み合わせになったそうです。
前半対談でひとしきり盛り上がった後、後半は普段は披露しないとっておきの芸・小唄をご披露頂きました。
さて次回は、12月15日に常磐津三味線の人間国宝・常磐津英寿さんをお迎えします。「浄瑠璃解剖」と題し、英寿さんが弾き語りをしながら、常磐津を「解剖」、解説をします。これを聞けばあなたも常磐津通になるかも。通常唄を歌う太夫さんをともなって三味線を弾きますが、今回は一人で唄いながら演奏する「弾き語り」をご披露します。とっても珍しいことなので、必見です!
詳細は、
横浜能楽堂講座「この人 百話一芸」第19回
日時:12月15日(土) 14:00~15:45
ゲスト:常磐津英寿
聞き手:葛西聖司
テーマ:「古き礎の上に新しきぞ建つ」
料金:3000円(全席指定)
<お問合せ・お申込み>
電話:横浜能楽堂 045-263-3055
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ぼたん