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2019年01月27日 (日) 能楽関連

「能楽師(シテ方)が案内する横浜能楽堂見学と能楽ワークショップ」を開催しました。

平成31年1月11日(金)に「能楽師(シテ方)が案内する横浜能楽堂見学と能楽ワークショップ」を開催しました。案内役は梅若紀彰師 (シテ方観世流)です。10:30の回26名、18:30の回30名、計56名の皆さまにご参加いただきました。本当にありがとうございました。当日の様子をご紹介します。

まずは第二舞台にて扇の持ち方の説明のあと、能の舞の型のお稽古からスタート。3グループに分かれて順番に能舞台に上がり、「構(カマ)エ」、「運(ハコ)ビ」、「サシ込(コ)ミ」、「ヒラキ」を体験してみました。いきなりお稽古が始まったのでびっくりされた方もいらっしゃると思います。皆さんとっても真剣でした。私も傍らで少し体験してみましたところ、自分の体に意識を集中するとともに、体のゆがみが正されて骨盤が矯正されるような、心身ともにすっきりするような感覚を覚えました。

そして本舞台の見所に移動して紀彰師の舞台説明。シテ方ならではの視点のお話が印象的でした。

さらにぜいたくなことに参加者のために舞を披露してくださいました。

その後は舞台裏の鏡の間にて面の説明。「小面」「般若」などの面を実際にかけて解説してくださいました。

そして、参加者の皆さまは五色の揚幕からゆっくりと橋がかりに出て、本舞台へ。紀彰師の「おま~く」の掛け声に併せて揚幕をあげる際は私も貴重な体験すぎて緊張してしまいました・・・。本舞台では第二舞台でお稽古した型を再び体験しました。

最後は、第二舞台に戻り質疑応答タイムへ。紀彰師が能楽師になった経緯のエピソードなども披露してくださいました。

終了後のアンケートには多くの皆さまにご協力いただきありがとうございました。 ここで自由意見を少しご紹介します。

・舞台、舞台裏など全て見せていただけてとても興味がわきました。最初に足の運びを教えていただいたので、先生の舞を見ていても今までとは違う視点で見る事ことができました。(50代女性)

・能は難しいから・・・という母と参加しました。間近で見る舞台は素晴らしかったです。いきなり練習がはじまりびっくりしましたが、とても楽しく、もっと踊ってみたいと思いました。(40代女性)

・今まで全く知らなかったこと、見たことがない場所にあがることができて、能楽師ならではの解説つきというぜいたくな時間に大満足です。(50代女性)

・まさか橋がかりを渡り本舞台まで上がれるとは思わず、嬉しかったです。(40代女性)

・少ない動きにもいろいろな意味があることがわかりました。現代の生活様式と対照させながらお話くださったので、一層興味深くうかがうことができました。(50代女性)

案内するシリーズ企画としまして、2月23日には山本則重(狂言方大蔵流)による「能楽師(狂言方)が案内する横浜能楽堂見学と能楽ワークショップ」を予定しております。シテ方とはまた異なる狂言方の視点からご案内をいたします。

https://yokohama-nohgakudou.org/news/?p=571

残席わずかですので、まだお申込みされていない方はぜひ!

はぜの木

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