スタッフブログ
2012年09月28日 (金) 未分類

義満を中心とした北山文化が花開いた室町初期にあって、和歌や古典文学を素材として「美しさ」を追求し、貴人たちに愛された世阿弥。
室町幕府が機能不全に陥り、庶民が台頭して来た戦国の世で、神話や中国の伝説をもとに「華やかさ」を前面に出し、多くの人々を引き付けた観世信光。能という芸能に厚みをもたらした、この2人の究極の名作に人気・実力ともに当代を代表する観世流の三人が挑むこの企画。

第1回に登場するのは観世流 梅若玄祥さん。
第1部では世阿弥作の「山姥」を、第2部では信光作の「皇帝」を舞っていただきます。

まず、第1部の見どころです。
シテの梅若玄祥さんは、「山姥」を30回近く演じており、非常に好きな曲だそうですが、「白頭」の小書(特殊演出)で演じることが多く、今回のように通常の演出で演じることは少ないそうです。
また、今回は特別に国指定の重要無形民俗文化財である、山形・黒川能上座所蔵の能面「山姥」を用いて演じられるとのこと(予定)。黒川能所蔵の面を能楽師が用いることは前例がないらしく、貴重な機会となることでしょう。第1部の冒頭には能狂言研究家の小田幸子さんが、上演曲の内容や世阿弥と信光の作風の違いを詳しく解説します。

続いて第2部の見どころです。
 「皇帝」は、中国の英雄・鍾馗や美女・楊貴妃が登場し、能のダイナミックさ、華やかな側面が堪能できる作品。演じられる機会は大変少なく、数多くの能を演じてきた梅若玄祥さんでさえも11歳の時に演じて以来、約半世紀ぶり、2回目の上演となるそうです。
使用する装束は、江戸期の能装束の復元に取り組み、国内外で高い評価を得る山口憲さん製作の能装束の中から、梅若玄祥さんがこの公演のために選びたてたもの。2階展示廊では、公演に使用する装束の展示を行っており、第2部終演後には、山口能装束研究所所長の山口朋子さんによる展示解説もございます。なお、「皇帝」の装束は、公演当日はご覧いただけませんのでご注意くださいませ。

おまけ
黒川能の里はこんなところ


王祇祭の神事が行われる春日神社。王祇祭のときには一面雪景色です。


この標識の坂を上がっていくと


王祇会館


王祇会館内部は春日神社を模して作られているそうです。

横浜能楽堂企画公演「美の世阿弥 華の信光」
第1回
第1部14時開演
解説 小田幸子
能「山姥」(観世流)梅若玄祥

第2部16時30分開演
能「皇帝」(観世流)梅若玄祥

茶三杯

2012年09月17日 (月) 未分類

 立秋もとうに過ぎ、暦の上では滑るように秋が流れていきますが、それでも日中の残暑はまだまだ厳しい毎日ですね。そんな中で、天高い秋の訪れを心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。

 

待つといえば、最近では行列に並んでいる人の数から待ち時間を計算する「リトルの公式」、なんていう公式も有るのだそうです。待ち時間を公式に当てはめて割り出そうという発想は、タダでは待たない現代人らしいですね。ちなみにその公式は

 

W=L/λ

 

                        ・W:推定される待ち時間(分).
                        ・L:自分が最後尾に並んだとき,自分の前に居る人数.
                        ・λ:自分が最後尾に並んでから1分の間に自分の後ろに並んだ人数.

 

 

つまり、自分の前にすでに並んでいる人数を1分後に自分の後ろに到着した人数で割ることで自分の待ち時間が予測できるのです。 公式が成り立つ条件は、列の長さが一定であることだとか。

皆さんも、待っている間に時間を持て余した時、計算した時間と実際の待ち時間を比べたりして、ちょこっと息抜きしてみて下さいね☆

 

 

 残暑の中、目的の為とはいえ行列に並んで待ったりするのは辛いものがありますが、大好きな人と待ち合わせをしたり、素敵な予定を立てて楽しみに待つ時間は、同じ待ち時間でも楽しいですよね。

 

これからやってくる秋は、食べ物のおいしい季節でもあり、また芸術の秋でもあります。

(ちなみにペンネームのprugna(プルーニャ)は、イタリア語でスモモという意味。私はこの夏~秋、スモモがマイブームで毎日食べていました☆)

せっかくならば、食べ物だけでなく、いつもは退屈な待ち時間もおいしく食べたいところ。

 お気に入りの芸術を見つけて予定を立てて、素敵な作品に出会える日を心待ちにする時間は、中々に楽しいものです。

 

秋以降の横浜能楽堂も、9/29(土)の『美の世阿弥 華の信光』第一回10/20(土)の講座『この人百話一芸』第18回10月14日(日)の『横浜狂言堂』などなど、魅力的な企画をたくさんご用意して、皆様をお待ちしております!!

 

 

待ち遠しい秋空の下、能楽堂でお気に入りの公演を見つけて、おいしい時間を味わってみませんか?

 

prugna☆

2012年08月22日 (水) 未分類

残暑お見舞い申し上げます。
はじめまして。あん娘(あんこ)と申します。
今年もお盆が過ぎ、8月もあと少し。皆さんはどんな夏を過ごされていますか?

 

私は、「夏休み親子能楽ワンダーランド」や「こども狂言ワークショップ~入門編~」でこども達とたくさん出会った夏でした。
もうみんな宿題は終わったかなぁ…と思う今日この頃です。

 

 

 

先日の朝からの雷と大雨は、とってもびっくりしました。
皆さんは大丈夫でしたか?

 

 

雨が上がった後、空を見上げたら小さな虹が出ていました。

 

 

そして、その隣には鱗雲も。。。

 

 

 

ちょっと涼しくなったので、耳を澄ませてみれば秋の虫も…と思ったのですが、
それには少し早かったらしく、能楽堂の周りは蝉の鳴き声ばかり…。残念。。。

 

 

秋の虫と言えば、9月の狂言堂でお送りする狂言「月見座頭(つきみざとう)」に登場する座頭も、
虫の音をたよりに月見を楽しみます。

こおろぎ、きりぎりす、ひぐらしに松虫も登場します。

 

狂言「月見座頭」(大蔵流)山本東次郎
撮影:神田佳明

 

 

虫の音を思い浮かべていたら、秋が待ち遠しくなってきました。

 

 

ひと雨ごとに、季節が移っていきます。

秋刀魚にお米にきのこ、それから栗むし羊羹も。

美味しい秋ももうすぐです。

 

 

 

 

☆9月の横浜狂言堂もニコニコ動画のYAFチャンネルで実験生中継を行います。

詳細はこちら⇒http://live.nicovideo.jp/watch/lv105764289

能楽堂にお越しになれない方は、ぜひニコニコ動画でお楽しみください。

タイムシフト予約で、生中継後1週間ご覧いただけます。ご来場の方もぜひご予約くださいませ。

 

 

あん娘

2012年08月14日 (火) 未分類

こんにちは。夏日が続いていますね。

さて、先日、横浜美術館にて好評開催中の企画展「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」へ行ってきました。

 

横浜美術館前

 

 

こども達は水遊び!

 

 

グランドギャラリーにてお出迎え。

 

『White Ghost』

奈良美智さんの作品といえば、ほっぺのまあるい女の子が印象的ですが、実際に見るのは初めて。

 

 作品を間近にすると、肌の質感や血色など、透明感やあたたかみが伝わってきます。

 

 「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」のタイトル通り、「○○さん!(すごく似ている…)」なんて作品も。

 

 日曜の午後とあって、館内はカップルや親子連れで賑わっていました。

 

そして…個展を満喫したあとはこちらで一息♪

カフェ小倉山の前に、土日限定で登場している、『体重計少女』のキッチントレーラー!

ソーセージとビールが楽しめます。

 

 夏も残りわずか…あなたに似ている作品を、探しに出掛けてはいかがでしょうか♪

 

 

横浜能楽堂友の会では、下記の催しを予定しています。

 [横浜美術館学芸員によるレクチャー付きご優待]

開催日時:9月3日(月)11:00スタート

       ※レクチャーは約15分を予定しております。

会   場:横浜美術館 円形フォーラム

料   金:ご優待価格

       【一般1,000円、大学・高校生600円、中学生300円、小学生以下無料】

定   員:各回40名(予約先着順)

       ※最少催行人数(20名)に達しなかった場合は中止となりますので予めご了承下さい。

受付期間:受付中~8月31日(金)締切

       ※横浜能楽堂友の会会員様限定となります。

 

お申込み・詳細についてのお問合せは、

横浜能楽堂友の会(電話予約、ご来館窓口共に9:00~20:00)

TEL:045-263-3055

 

 企画展の見どころや、作品の世界観を、横浜美術館学芸員さんよりわかりやすくレクチャーいただけるこの企画。その後、ご鑑賞いただく作品が、より身近に感じられることと思います。

 

八千院

2012年07月17日 (火) 未分類

今月からリレー方式で半月ごとに担当をバトンタッチしながら更新することになりましたブログページ。7月下旬を担当します「の」と申します。しばしお付き合いの程、よろしくお願い致しますm(__)m

 

さて、昨日で特別展「楽器は語る-三線・三味線の名器を中心に」が終了しました。

 

今年の1月に企画がスタートして約半年間。長かったような短かったような・・・。

 

様々なことが思い起こされます。

 

期間中にご来場いただいた皆様、ありがとうございました!

 

 

所蔵先に帰っていくために梱包されていく楽器たち・・・。感慨無量です。

 

 

 

 特別展はひとまず終了しましたが、今回、ご紹介できなかった楽器も沢山ありますし、「名器は一体どんな音がするのか?」など新たな疑問、好奇心もわいてきました。今後、バージョンアップした楽器の展示が企画されたり、楽器の研究が進んだりと、今回の展示が、新たな展開に繋がっていくと良いなぁと密かに思っています。

 

なお、展示廊では、明日から能面師の岩崎久人さんが作られた、岩手県山田町の大浦虎舞の虎頭が特別展示されます。昨年9月に行われた東日本大震災チャリティ公演「古典芸能のつどい横浜」の収益金で支援することになったものです。22日までの短い期間の展示なので、お見逃しなく!

 

 

 

<の>

2012年07月07日 (土) 未分類

先日7/22「この人 百話一芸」の打合せの際、関根祥六さんよりこんな質問をされました。

「人間の体は何でできているでしょうか」と。

これは、学校などで能のお話をする時に子供たちにする質問だそうです。

私たちは「知性?」「たんぱく質?」などと思い思いの答えを出しました。

 

 

関根祥六さんは、「心と体です。よく心身と言いますよね。」とのお答え。

子供たちには続けて「体は汚れたら石鹸で洗えばいいですが、心はどうしますか?」と質問し、

「心は文化で洗ってください。心が洗われる、という表現がありますね。」とおっしゃるそうです。

関根祥六さんは子供たちにも分かりやすく、腑に落ちる説明を考えられている、

そんな関根祥六さんの優しいお人柄が見えたようでした。

 

7月22日の講座では、関根祥六さんのお人柄はもちろんのこと、生い立ち、ご兄弟、芸への姿勢が明らかになります。

どうぞお楽しみに!

 

横浜能楽堂講座「この人 百話一芸」は、古典芸能解説者でアナウンサーの葛西聖司さんが、

古典芸能に関わりのある様々な方をゲストに迎えて送る人気の講座です。 

 

横浜能楽堂講座「この人 百話一芸」第17回

ゲスト:関根祥六(能楽師)

テーマ:世阿弥の心を辿って

日時:7月22日(日) 14:00~15:45

料金:3000円(全席指定)

<お問合せ・お申込み>
電話:横浜能楽堂 045-263-3055

オンラインチケットはこちら

 

ぼたん

2012年06月09日 (土) 未分類

いよいよ明日から特別展「楽器は語る-三線・三味線の名器を中心に」が始まります。

 

今回は、琉球王国時代の三線の名器「開鐘」のひとつ、「富盛開鐘(とぅむいけーじょー)」(沖縄県立芸術大学付属図書・芸術資料館所蔵)が展示されます。「開鐘」が公開展示となるのは、本土では今回が初めて。

 

沖縄では、新聞の一面をカラー写真入りで大きく飾るほどの注目を集めています!!

 

 

『沖縄タイムス』平成24年5月30日(水)掲載

 

 

 

 

 『沖縄タイムス』平成24年6月1日(金)掲載 

 

 

 

 その他にも、琉球王朝の使節が江戸へ向かった「江戸上り」の際に使用された「江戸与那(えどゆなー)」、津軽三味線の鬼才・高橋竹山使用した三味線、吉原の遊女玉菊が使用した三味線など、名器や名人が使用した楽器が日本全国から集まっています。この機会をお見逃しなく。無料でご覧いただけます。

保存の関係上、会期はわずか一カ月あまり。早速手帳に、予定をお入れください。

 

 

日中国交正常化40周年記念 横浜能楽堂特別展

「楽器は語る- 三線・三味線の名器を中心に」

会期:平成24年6月10日(日)~7月16日(月・祝)

時間:午前9時~午後8時

会場:横浜能楽堂 二階展示廊

入場料:無料 (有料の催しがあるときはチケットをお持ちの方のみの入場となります)

※6/11(月)、7/2(月)、7/9(月)は休館。7/13(金)は公演準備のためご入場できません。

※開館時間は変更になる場合がございます。詳しくはお問合わせください。

 

(の)

2012年06月06日 (水) 未分類

日中国交回復40周年を記念し、6月10日(日)から横浜能楽堂特別展「楽器は語る-三線・三味線の名器を中心に」を開催します。 中国の「三弦」、沖縄の「三線」、そして日本本土の「三味線」の中から名器や、名人が使用した楽器、さまざまな来歴や伝説を持った楽器を集めて展示します。

まずは搬入。遠く沖縄や青森からもやってきました。

 

 

 

 

 

 

 

琉球王朝時代の三線の名器で、沖縄県の文化財指定を受けている「富盛開鐘(とぅむいけーじょー)」は沖縄県外ではなんと初めての公開展示!!豪華な箱に納められています。開梱しているのは沖縄県立芸術大学学芸員の翁長邦子さん。

 

 

 

 

 

 

高橋竹童さんも駆けつけて下さいました。師匠である津軽三味線の鬼才・初代高橋竹山さん愛用の三味線を組み立てながら、高橋竹山さんのこだわりの改良点や、思い出話などのお話しをたくさんお聞きしました。(役得!)

 

 

 

 

 

 

 

 

第二舞台が撮影会場です。

 

 

 

 

 

  撮影しながら、1つずつ楽器を見ていると、、大きさや形状が似てたり違ったり、とても興味深い光景でした。そして、それぞれの楽器にはそれぞれの物語がつまっています。ぜひ、会期中に見に来てください!!

 

日中国交正常化40周年記念 

横浜能楽堂特別展

「楽器は語る- 三線・三味線の名器を中心に」

会期:平成24年6月10日(日)~7月16日(月・祝)

時間:午前9時~午後8時

会場:横浜能楽堂 二階展示廊

入場料:無料 (有料の催しがあるときはチケットをお持ちの方のみの入場となります)

※6/11(月)、7/2(月)、7/9(月)は休館。7/13(金)は公演準備のためご入場できません。

※開館時間は変更になる場合がございます。詳しくはお問合わせください。

 

  茶三杯

 

 

2012年06月04日 (月) 未分類

横浜能楽堂では毎月第2日曜日を「狂言の日」と勝手に決めて普及公演「横浜狂言堂」を開催しています。その公演の様子を4月、5月と2ヶ月にわたってニコニコ動画で実験的に生中継しました。 

ニコニコ動画(登録無料)の会員で、番組視聴予約をしていれば1週間はタイムシフトで後からも見ることができます。

このようなアングルで映っておりました。

 

 

4月には「放送する」ことそのものが実験で、途中で回線が落ちるのではないか、見に来てくれる方がいないのではないか、などなど、どうなることやらやきもきやきもき。無事に終演を迎えられてほっとしました。(基本的に心配性)

5月にはさらに実験を進めて「アフタートークのようなもの」を実施。公演を終えたばかりの茂山千三郎さんと茂山茂さんにご出演頂きました。

 

スタッフは楽屋でPCモニターを見つめておりました。後でお聞きすると、茂山家の方々も出番ではない時に楽屋で見て下さっていたとか。

 

次回の放送は未定ですし、今後、実験はどの方向に向かっていくのか定かではありませんが、みんなでお茶の間でワイワイ言いながら楽しめるというニコ動特有の楽しさを生かしながら、より多くの方に能楽の素晴らしさを伝えられる機会にしていけたらと願っております。

 

茶三杯

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横浜能楽堂
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