スタッフブログ

2013年11月23日 (土) 日々の出来事

鞍馬天狗参上!!

「鞍馬天狗」といえば、シテが天狗で子方が源義経で、花見の稚児がたくさん出て来る華やかな太鼓物のお能を思い浮かべる方も多いかと思いますが、今回は90年前に誕生した「鞍馬天狗」をたずねてきました。場所は横浜を代表するスポットの1つ、港の見える丘公園にある大佛次郎記念館です。

大佛次郎記念館

 

 

 

はい。能「鞍馬天狗」ではなく、大佛次郎作の時代小説「鞍馬天狗」です。
現在、「大佛次郎没後40年記念 テーマ展示Ⅱ『鞍馬天狗』誕生90年」が開催されています。

 鞍馬天狗チラシJPG

 

 

「鞍馬天狗」の誕生のきっかけから(なんときっかけは関東大震災。)、雑誌や書籍、映画のポスターや子どものおもちゃまで「鞍馬天狗」に関するあらゆる資料が展示されています。
そのなかで、鞍馬天狗ゆかりの方からの色紙の展示コーナーがあり、5年前にNHKで鞍馬天狗を演じた野村萬斎さんの色紙も飾られていました。「鞍馬天狗参上!」という言葉とともに、鞍馬天狗の絵が描き添えられていたのにびっくりしました!!隣の展示室には放映当時の萬斎さんの写真入りの記事なども展示されていました。

ところで、大佛次郎、ご存知ですか?横浜生まれなんです。「ダイブツジロウ」と読んでしまいそうになりますが、 「オサラギジロウ」 です。小説を書き始めた時に鎌倉大仏の裏手に住んでいたことから「大佛」という名字を、本物の大佛さまが「太郎」だから、自分は謙遜して「次郎」としたそうです。実際にこのあたりには「大佛」と書いて「おさらぎ」と読む北条氏の一族が住んでいたそうです。ペンネームは「大佛次郎」の他にもいくつもあって使い分けていたそうです。
(いろんなペンネームの原稿料袋も展示されていました)

 

 

大佛次郎は猫が大好きだったそうで、生涯で500匹くらいの猫と過ごしたそうです。なので、館内のあちこちに猫がたくさんいます。

玄関にも!

大佛次郎記念館入口

 

ランプの上にも!!
ステンドグラス

寝室を再現したお部屋にもたくさんの猫がいました。猫ちゃんたちを探すのも楽しみの1つです。

 

そして、大佛次郎記念館は、建物自体もとても素敵で、館内に入ると白い壁に青いガラスの光が反射してとても幻想的です。カメレオンガラスと呼ばれる特殊なガラスが窓にはめられていたり、随所にこだわりがあります。ここではとてもとてもご紹介しきれないので、ぜひぜひ、一度足をお運びいただき、実際に雰囲気を感じていただけると嬉しいです。
大佛次郎が好きな人、鞍馬天狗が好きな人、建築が好きな人、やっぱり猫が好きな人、いろんな方に楽しんでいただける空間です。

近くにはジブリの映画「コクリコ坂から」に出てくる旗や説明のパネルもあり散策も楽しめます。(そういえばジブリの映画「風立ちぬ」には野村萬斎さんも声の出演されていましたね)
お天気のいい日がおすすめです!

 

茶三杯

2013年11月01日 (金) 日々の出来事

秋の神奈川美術探訪

 秋真っ盛り、そろそろ紅葉も楽しみな季節となりました。芸術の秋、でしょうか。個人的に気になった美術展をいくつか紹介したいと思います。

 

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○横浜能楽堂「歌う 踊る 弾く―琉球張り子・豊永盛人の世界」

 まずは手前味噌。現在、横浜能楽堂の2階展示室で開催されている「歌う 踊る 弾く―琉球張り子・豊永盛人の世界」。このブログでも既に何度か紹介していますが、豊永さんは独学で学んだ琉球張り子の技術を生かして、独自の制作活動を続けています。今回は特別に、その豊永さんに琉球王国時代の「江戸上り」の情景を、琉球張り子で再現してもらっています。中国の影響が見られる華やかな彩色と、土地の風情が感じられる丸みを帯びたフォルム。紙で作られたその愛らしい人形たちは、独特の生命感と不思議な躍動感にあふれています。12月8日まで。

 

○神奈川県立近代美術館 鎌倉別館「西洋版画の流れ」

 この美術館は、鎌倉駅を降りて、八幡さまを通り越して建長寺に行く途中の道沿いに建っています。今回の展示は、ルネサンス期から20世紀にいたるまでの西洋銅版画の歴史を辿っています。銅版画は社会風刺と相性がいいようで、痛烈な世俗批評や、当時の権力者を揶揄するようなものが多く見られます。貧困にあえぐ庶民の暮らしをリアリティある筆致で描いたものなど、銅版画のひっかくような線を生かして世相に鋭く切り込もうとしているようです。

 同時開催されている「ジゼル・ツェラン=レトランジュ」展。背中に残された傷跡のような、飛び跳ねるノミのような、大海に浮かぶ島々のような画面が、鮮烈な印象を残します。両展覧会とも12月1日まで。

 

○神奈川県立近代美術館 葉山館「戦争/美術」

 この展覧会は既に終わってしまったのですが、1940年から1950年にかけて戦時中を潜り抜けた画家たちが、厳しい社会状況の中でどのように自らの活動を継続させていったかを紹介しています。

 一番最初に感じるのは、作家たちの「描きたいものを描くんだ!」という意志(我)の強さ。戦争へと雪崩れ込んでいく社会状況の中でも、自らの画業を最優先に邁進した様子が見てとれます。

 また、今回の展示の一つの目玉となっているのが、丸木夫妻の「原爆の図」。この連作は、反戦の象徴として単独で扱われることも多いですが、それまでの画家たちの継続的な活動と連なって生まれたものだということが分かる展示になっていました。

 そして最後の部屋には、戦後に描かれた様々な画風の作品が並んでいます。田舎の寒村における政治的な対立を戯画的に取り上げて、果たして戦争は終わったのだろうか、と問いかけるような作品。しかしその隣には、ようやく手に入れた平穏な時間をなんとか画面に描き残そうとしているような作品や、具体的な風景と抽象的な画面との間の緊張関係を通して、もう一度自分の画業を追求していこうとするような作品が置かれています。展覧会は終わってしまいましたが、美術館で販売されている図録を通して、展覧会の様子を伺うことができます。

 

 …と、駆け足で三つの展覧会を紹介してみました。いかがでしたでしょうか。ご興味を持たれた方は、ぜひ足を運んでみて下さい。他にも、この時期には様々な催しが行われています。皆さまも、それぞれの秋をお楽しみ下さいませ。

 

(こまこ)

2013年10月13日 (日) 日々の出来事

クラシックラジオの時間です Vol.2

皆さんこんにちは。
すっかり季節の移ろいを感じられる今日この頃。
前回に引き続き、クラシックをメインに秋におススメの音楽と、そこから連想される雑多なものを今回も「主観的」にご紹介いたします(笑)

ではでは、
まずは音楽。

弦楽六重奏第1番 作品18 第1楽章

秋は懐古的で、もの哀しい雰囲気をイメージする私ですが特にお勧めなのがブラームス。1950年代の映画「恋人たち」で使用された影響で、「一部の方は」この曲の第2楽章はご存知かも知れませんが何と言っても白眉は第1楽章。長調で明るい調子のはずが、とてつもなく切なく甘美なテーマによって、美しい悲哀、のようなものが長調によって逆説的に、より印象づけられています。「青臭いのに渋い」という感覚は若かりし頃のブラームス特有のようです。

ちなみに、この曲を作曲した当時ブラームスは27歳。10歳以上年上でシューマンの妻であるクララ・シューマンへの恋心を燃やしている最中だったとのこと。

 

そんなブラームスの渋い音楽を聴きながら飲みたくなる飲み物も…

TWININGS 「Prince of  Wales」

有名どころですみません…レディグレイでおなじみトワイニングの「お紅茶」でございます。

1921年、イギリスのエドワード8世の誕生を祝して配合されたパーソナルブレンドだそうです。(詳しくは知りません)

あまり、こだわりを持ってお茶を飲んだりしないのですが、このプリンスオブウェールズはおススメです。中国茶のようなオリエンタルな渋みの中に、独特のスモーキーな香りがブラームスの秋の雰囲気を彷彿とさせると、最近気付きました。

ミルクや砂糖・フレーバーシロップを入れたりせず、ストレートで夕食後にゆっくりと飲む為のようなものです。

ブラームス×紅茶=もの想いに耽る詩的な自分

みたいな感じです。

 

続いて…

C.フランク

ヴァイオリンソナタ イ長調

マイナーな作曲家ですみません。でも、非常に隠れた名曲です。

ヴァイオリンソナタの最高傑作とも謳われるこのソナタは全4楽章。ミステリアスなピアノ伴奏の、短い前奏に乗ってゆっくりと言葉を吐くようにヴァイオリンの旋律が語られて行きます。なんとも言えない官能的な音楽性と落ち着いた色彩感は、大人の秋を連想させられます…。

 そんなフランクの音楽には、この人の詩。

 

北原白秋

東京景物詩より 「片戀」

1913年(大正2年)、白秋28歳の詩集。

「邪宗門」で顕著な耽美さは幾分おさえられており、曳舟や神保町・九段・日比谷・銀座…大正期の下町の風情から東京のモダンな情景がダンディに仕上がった詩集です。

「噴水」「瓦斯燈」といったワードが、個人的には妙にヨーロッパを感じさせるハイカラな作品。

フランクのダンディズムと呼応しているように感じるのはこの詩集の「片戀」です。

以下抜粋です、どうぞ。※抜粋だけだと和の雰囲気の方が強いかも知れませんが… 

 あかしやの金と赤とがちるぞえな

片戀の薄着のねるのわがうれひ

曳舟の水のほとりをゆく頃を

やわらかな君が吐息の散るぞえな  

   ※こちらは團伊玖磨氏の作曲で「舟唄」として曲もつけられています。

 

さて、最後はこちら。

 F.プーランク

12の即興曲 第12番「エディットピアフ讃」

フランス人作曲家プーランクという、またもマイナーな作曲家ですが、ぜひ秋にお聴き頂きたい一曲。メランコリックな雰囲気の中に、絶妙に織込まれた人生の悲喜こもごも…仕上げにパリの秋風をプラスしたような非常にフランスのエスプリに富んだ名曲です。どこか、黄昏る自分に酔っているような印象もまた、フランスらしい一曲。

 

そして、この曲にはこの絵!

 

藤田嗣治の有名な一枚。

「カフェにて」

 

 

独特の乳白色で有名な藤田嗣治。

雨の後なのか、雨が降る直前なのかどちらともとれるあいまいな空の背景に、鬱々とした表情にも無表情にも見える女性が佇んでいる一枚。意味あり気にテーブルに置かれた手紙のようなもの、季節感も、感情も、全て象徴的に見えて実は曖昧さを増している様は、観る側にインスピレーションを与える不思議なストーリー性を持っています。

メランコリック&悲喜こもごも…まさにプーランクの音楽の色彩に共通しています。

 

さて、このように今回は本能の赴くままに自分にとっての秋の音楽とその他のものを繋げてご紹介してみました。

今回のブログで気付いたのですが、ブラームスは27歳の作、白秋は28歳の作…

自分を過去の天才たちと比べるのもおこがましいのですが、26歳の秋、何か自分なりに挑戦してみようと決意してしまいました…余談ですみません

皆さんも、ご自身の「○○の秋」をぜひご堪能下さい(^-^)

 DJひ○お

 

 

2013年09月29日 (日) 日々の出来事

七重 八重 九重とこそ思いしに

皆様こんにちは。あん娘です。

朝晩ぐ~んと涼しくなって、心地よい季節になりました。

いかがお過ごしですか。

 

私は先週あたりから、秋の花粉症を発症したらしく、のどの調子があまりよくありません。

体調など崩されている方もいらっしゃると聞きますので、皆様もどうぞご自愛くださいね。

 

 

さて、先週はお彼岸でしたね。

今年も美味しく頂きました。

おはぎ

「おはぎ」です。

 

「3月のお彼岸には、牡丹の花の季節だから『おぼた』、9月のお彼岸には、萩の花の季節だから『おはぎ』って言うのよ。」

と子供のころ母から教わりましたが、諸説いろいろあるようです。

 

 

 

そういえば、萩の花ってどんなだっけ?

 

「七重 八重 九重とこそ思いしに 十重咲き出ずる萩の花かな」

狂言「萩大名」に出てくる歌です。

大名は、下京に見事な萩の花が咲くお庭があると聞きます。

ところが、そこでは萩の花を見せてもらったお礼に即興で歌を詠まなければいけません。

そこで大名は、太郎冠者からこの歌を教わって出掛けて行くという内容です。

 

たった31文字を覚えればいいだけなのですが、

この大名、ちっとも歌が覚えられないのです。

太郎冠者が一生懸命フォローしているのに、トンチンカンなことばかり。。。

 

でも、発想力豊かな大名も、そしてそんな大名に苦労する真面目な太郎冠者も、

私は大好きです♡

 

 

ということで萩の花。

萩の花

 花びらが重なっている花ではないので、小さな花がいくつも重なって咲いている姿が「七重 八重・・・」なのでしょうか。

 

 

上を見上げれば、青く澄んだ秋の空。

皆様も秋を楽しんでくださいね。

 

 

 

 

「花」と言えば、

11月9日(土)午後2時から「琉球舞踊 受け継がれる伝統-古典・雑踊・創作」を開催致します。

人気も実力も兼ね備えた美しい「花」が勢ぞろいする公演です。

古典女踊「本嘉手久」比嘉いずみ 撮影:神田佳明

古典女踊「本嘉手久(むとぅかでぃく)」比嘉いずみ

(撮影:神田佳明)

 

ぜひ足をお運びくださいませ。

詳細はこちらから。

 

 

あん娘

2013年07月25日 (木) 日々の出来事

友の会特典・プーシキン美術館展レクチャーに行ってきました

横浜能楽堂友の会「かもん会」では、能楽堂での公演の他にも、関係施設で開催される企画へのご案内も行っております。今回は現在横浜美術館で開催されている「プーシキン美術館展」の特別レクチャー。展示をご覧になっていただく前に、担当学芸員から展覧会の見どころを聞くことができます。

この企画展は、ロシアのプーシキン美術館が所蔵するフランス絵画のコレクションの展覧会。17世紀から20世紀初頭に至るまでの300年間、ロシアの貴族や富豪たちは、当時のヨーロッパ先進国への憧れとともに、多くのフランス絵画を収集しました。そこには「ロシアが憧れたフランス」が投影されていると言います。また、今回の展覧会の裏テーマは「人物画の変遷」。17世紀から20世紀初頭にかけては、絵画の描き方が大きく変わった時代でもありました。17世紀頃の絵画は、暗い背景の中で貴族たちの肖像や神話の登場人物を写実的に描いたものが多いのですが、20世紀になると、人物の捉え方も背景の描き方も多様になっていきます。特に、今回展示されているゴッホ作『医師レーの肖像』は、彼特有の筆遣いとともに、装飾的な背景の描き方が大きな特徴となっています。

そのような話を専門家の方から分かりやすく聞いたあとに、実際に展示を見てきました。会場は、訪れた日が祝日ということもあり多くの人で賑わっています。展示構成の意図を知ってから眺めると、光の捉え方や絵筆の使い方がどのように変化していったのか等、細かいところも目に入るようになってきます。一枚一枚の絵画に見入っていると、時間が経つのも忘れて呆然と見入ってしまいました。

 

友の会にご加入していただくと、能楽堂の公演の先行予約はもちろん、他にも様々な特典があります。ご加入を希望する方は、横浜能楽堂窓口でお申込みいただくか、お電話にてお問い合わせください。

 

(こまこ)

2013年07月05日 (金) 日々の出来事

星に願いを

もうすぐ七夕ですね。

横浜能楽堂ロビーにも七夕飾りが登場しました。

七夕

 

 

 

 

 

 

毎年、短冊には同じ願いを書いているのに、いまだに叶わないのはきっと、いつもお天気が悪くて、星まで願いが届いていないのではないかと思っています。

週間天気予報によると、今年の7月7日の横浜のお天気は晴れのち曇り。

今年こそ星に願いが届いてほしい茶三杯でした。

(短冊に「7月7日は晴れますように」って書いた方がよいかしら。。。)

 

受付に短冊のご用意がありますので、ご来館の折にはぜひご一緒に星に願いを!

 

 

                                          茶三杯

 

 

2013年05月31日 (金) 日々の出来事

クラシックラジオの時間です

みなさんこんにちは!

沖縄はとーっくに梅雨入り!雨の季節を乗り越えれば恋も遊びも全てが開放的になる夏が来ます(^O^)

今回は、これからの季節にピッタリの、ハイテンションになれるアッパーチューンを4曲お届けします!(※但しクラシックのみ。そして、100%主観です。ハイテンションになれるかどうかは是非、ご自身でご確認ください(^O^))

 

わくわく系…C.Dubssyu:「喜びの島」ede2c66a1994e00f01a23db9f221c656[1]

まず1曲目にお贈りするナンバーは、フランスの作曲家ドビュッシーのピアノの小品。19世紀ロココの画家、ヴァトーの「シテール島への船出」にインスピレーションを得て作曲されました。繊細な響きと全体をぼやかした色彩感の印象のドビュッシーにしては「どうしちゃったの!?」というくらいのテクニックの濫用と爆発的なエネルギーの曲。愛の神が祀られる伝説の島へ、着飾った若い男女の群れがドンちゃん騒ぎをしに船出するワクワクした様子がそのまま音楽になっています。若者風に言えば、アゲアゲ~↑ですね。

 

激熱!南米の洋琴奏鳴曲…A.Ginastera「ピアノソナタ第1番」

次にお贈りするのは正真正銘、情熱系ラテンミュージック。でも、ただのラテンじゃものたりない!!そんなあなたに、アルゼンチンの近代作曲家、ヒナステラのピアノソナタがぴったりです。調性も構成もへったくれもない抜群の不協和音遣いと打楽器のような鍵盤音楽。

「考えるなっ!感じろっ!」。疾走感と、血から体ごと踊りだす感覚が病みつきになります。

 

 

ホラー系…M.Ravel「夜のガスパール」

ちょっと早いですが、夏といえば!「怪談」!この感覚は日本だけなのでしょうか?身体的な涼はもとより、精神的な涼まで感じたいと言うある意味繊細(!?)な感覚の日本人と細かなウィットに富んだフランス音楽は実は非常に相性が良い…と言うのは個人的な意見ですが。

不出世の作家ベルトランの怪奇詩集「夜のガスパール」からインスパイアされ、詩集中3作品を音楽化された作品。ベルトランの死後20年もの間眠っていた作品でドビュッシーとほぼ同じ時代を生きた同じくフランスの作曲家ラヴェルによって、詩集以上の怪しい光を纏って「生き還り」ました。3つはそれぞれ「オンディーヌ(水の精)」「絞首台」「スカルボ」と詩集のタイトルが付いています。音楽と文学の繋がりも興味深いものですがここでは控えます。百聞は一見にしかず、改め「百聞は一聴にしかず」。

 

 

音楽への完璧な陶酔。…J.SBach「平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻」Bach600[1]

音楽の父であり、現代のピアノ調律方法の基礎をつくりなお且つ、音楽室の肖像画レギュラーメンバーであるこの方、バッハ。「平均律」とは、一オクターブを12等分したピッチの調律の仕方で簡単には万能調律です。この曲集はバッハ以降全作曲家へ影響を与えたと言っても過言ではない程です。1・2巻とも前奏曲とフーガ2曲一対で全24曲。1曲は2~3分弱の短い作品ですが、そこには宇宙大の深淵な世界が広がっています。主題が何度も追いかけ合うフーガは、聴いているうちにトリップしてしまう感覚を味わえます。そういえば有名なオルガニストの方が、フーガは恋愛にも似ているとおっしゃっていました。「追いかけて、追いかけて、すがりついたときに終焉を迎える」とか。恋も音楽も陶酔…ですよね。

 

それでは、夏に向かって恋も仕事も梅雨のジメジメも、クラシックで乗り切りましょーーーーーー!

以上、「DJひ○お」でした。

 

 

 

 

 

2013年05月25日 (土) 日々の出来事

今年も無事にお茶がとれました

皆さん、こんにちは。

あん娘です。

GWも終わりいかがお過ごしですか?

 

 

先日、知り合いの方から【新茶】を頂きました。

 

新茶のパッケージ

♪~夏も近づく八十八夜~

GWは、ちょうど茶摘みのシーズンですね。

 

私の出身は、茶どころ静岡県。

さすがに学校の蛇口から、お茶が出ることはありませんでしたが、

小学校では、風邪予防のために、全校生徒がお茶を入れた水筒を持参していました。

 

 

私の祖父母も、静岡でお茶を作っているので、

小学生の時に1度だけ、茶摘みをしたことがあります。

 

♪~あかねだすきに菅の笠~  ではありませんが

腰に竹籠をつけ、新芽を手摘みしました。

 

茶摘みも難しくて、祖母がやると、新芽だけを綺麗に摘みます。

でも私がやると、葉っぱは途中で千切れるし、硬い葉っぱや枝まで籠に入るしまつ・・・

「それじゃぁ売り物にならんねぇ~」

と笑われたのを覚えています。

 

 

祖父母のお茶は、山の上で作っているので、収穫はもう少し先。

毎年、梅雨に入ると

「今年も無事にお茶がとれました」

の言葉とともに、宅配便が届きます。

みなさんには、どんな季節の贈り物がありますか?

 

 

 

夏休みには、日頃できない体験をお子様に・・・

と考えていらっしゃる方には、

『こども狂言ワークショップ〜入門編〜』がオススメです。

狂言の名門・山本東次郎家の山本則俊さんらが、3回に渡って、足の運びや扇の使い方など狂言の基礎を実技指導します。

また、事前に能・狂言の公演を鑑賞もあります。

 

詳細はこちら

 往復ハガキか、ネットからご応募頂けます。

ぜひご応募くださいませ。

 

 

あん娘

2013年04月22日 (月) 日々の出来事

NY観劇日記 後編

今回は予告通り、ミュージカルとジャズクラブについて。

 

初めてのNYでブロードウェイに行かない訳にはいかない!!ということで、ミュージカルを見に行ってきました。

 

TKTSという割引チケット販売店で、買える公演を見ようと思い、開場2時間前にTKTSに到着。タイムズスクエアーのTKTSの前には電光掲示板にその日販売している公演と割引率が一覧で出ていました。友人から強く薦められた「ニュージーズ」が半額で出ていたので、早速チケットを買い劇場へ。

 

 

 『ニュージーズ』は、ニューヨークで起こった実話をもとにしたミュージカル。新聞を販売する子どもたちが、新聞の卸値の値上げをきっかけに、新聞社を相手取りストライキを起こし、見事成功を収めるというお話です。

 

 

会場に行ってみると、なかなかクラッシックで渋い劇場。

座席は前後の席が詰まっていて、人が座ると中央の席に行くのに困難をきたすぐらい・・・。

周りを見渡すとどうも観光客らしい人たちが多いようだ。そして、公演直前に半額で買った割には、結構前の中央の席。平日のお昼とはいえ、私より後ろの人たちはいつどこでチケット買ったのだろうと疑問はわいたが、まあいいやとミュージカルが始まった。

 

公演の最後の挨拶では、「ピュー」と口笛がとぶ。

その後、ヒロインの女の子が「2階席は小学校の子どもたちを招待しています。私もブロードウェイで舞台を見ていた観客の一人でした。『私もこの舞台に立ちたい』と言って、今この舞台に立っています。皆さんの中から同じようにブロードウェイの舞台に立つ人が現れることを願っています。」と挨拶。

 

どうりで子どもが多いと思った。でも、確かに「力を合わせれば社会を動かすことができるっ!!」という教育的で、子どもに見せるにはいい内容。平日の昼間というのも、子どもたちにはちょうどいい時間だし。この公演で子どもたちを招待するのはうなずけるなと。

 

観光客や子どもたちに囲まれてみたミュージカルは、カジュアルで舞台の内容も客席もアメリカンな感じでした。

 

 

そして、夜にはジャズスタンダードという、ジャズクラブに行ってきました。

 

 

その日の出演は、ラビ・コルトレーンのカルテット。ラビ・コルトレーンはジャズ界の巨匠ジョン・コルトレーンの息子で、お父さんと同じくサックスプレイヤー。この日はテナーサックスからソプラノサックスまでいろんなサックスに持ち替えての演奏。同じサックスという楽器ながら、それぞれ違った音色を楽しめました☆

 

カルテットはベースとピアノとドラムで構成されていたのですが、ドラムの若い女の子(多分20代)がとってもパワフル。男性のプレイヤーに囲まれ、ドラムだけ女の子って珍しいのじゃないかしら、なんて思いながら、ジャズを堪能。

 

 1階がバーベキューやさんで、ジャズスタンダードはその地下にあるので、1階で焼いたバーベキューやハンバーガーが食べられます。私はお昼いっぱい食べすぎたので、軽くつまむ程度であきらめました。残念。

 

観客はさまざまで、仕事帰りらしきスーツのサラリーマンから、お年をめされたご夫婦、若者のグループまで。それぞれがそれぞれのスタイルでジャズを楽しんでいるようでした。

 

 

オペラとミュージカルとジャズ。それぞれいろいろな楽しみ方ができ、楽しい時間を過ごすことができました。そして、そこに来ている観客もバラエティ豊かで、それぞれの劇場の特色がよく出ていて面白い経験でした。

 

 

ぼたん

2013年04月13日 (土) 日々の出来事

NY観劇日記 前編

2月にプライベートでニューヨークに行ってきました。
オペラ、ミュージカル、ジャズといろいろなジャンルの舞台を見てきたので、その内容よりは印象に残った劇場の様子などについて、2回に分けてご紹介したいと思います。

 

まずはオペラから。
オペラはメトロポリタン歌劇場へ行ってきました。

 

 

演目はヴェルディの『ドン・カルロ』。
スペインの王子ドン・カルロがフランスの王女エリザベスと恋に落ちますが、エリザベスはドン・カルロの父フィリッポ2世と結婚することになり、それぞれの苦悩がはじまる、というお話。
なんと上演時間が3時間以上にわたり、2回の休憩を挟んで、夜7:00~11:30と長丁場。途中で集中力が切れてしまわないか不安もありましたが、素敵な歌声と、赤と黒の印象的な舞台美術で、4時間半楽しめました。

 

 

その中でも、特に印象に残ったのが客席について。
平日の夜なのに、ドレスアップした観客で埋まっており、さすがメトロポリタン。圧巻でした。
私は日本からインターネットでボックス席のチケットを入手して行ったのですが、行ってみると、ボックス席は鍵がかかっていて、スタッフの方にチケットを見せて開錠してもらうシステム。中に入るとまずコートかけとソファ、テーブルのある、小さなお部屋があり、その奥に進むと8席ほどの座席がある、という構造。座席は舞台から見て奥は、見やすいようにカウンターにあるような脚が長い椅子でした。若干落ちつかないですが、前の人の頭が邪魔にはならなくて、ありがたかったです。

 

ボックス席には、「いつも来ています」という感じのおしゃれな老夫婦が中心に座り、彼らを囲むように親族らしき方々が座っていました。顔見知りでない私を見つけると「どこから来たの?」と声をかけ、「日本です」と答えると、「ニューヨークへようこそ」と。それはまるで、「私のボックス席へようこそ」と言われているような感じでした。心の中で「お邪魔します」と言って、座席へ。
帰りには、お互い「おやすみなさい」と声を掛け合い、帰りました。日本ではなかなか味わえないアットホームな座席でした。

 

次回は、ブロードウェイミュージカルとジャズクラブについて書きたいと思います。どうぞご期待ください。

 

ぼたん

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