スタッフブログ

2019年09月07日 (土) 日々の出来事

横浜能楽堂伝統文化一日体験オープンデーを開催しました。

8月16日(金)に伝統文化一日体験オープンデーを開催。鑑賞・体験・ものづくり・伝承あそびなど7つのプログラムを実施、横浜能楽堂として初めての試みでした。来館者人数約590名、プログラム参加延べ人数約910名と、とても多くの方にご来館・ご参加いただきありがとうございました。当日の様子などをご紹介します。

 

仕舞鑑賞

講師は山井綱雄先生(シテ方金春流)にお願いしました。2回で約300名程度のお客様に鑑賞していただきました。お話がとてもわかりやすく仕舞も大変好評でした。アンケートでは、一番良かったプログラムのNo.1でした!

 

箏曲体験

講師は橘学苑高等学校筝曲部の皆さまにお願いしました。夏休み返上で事前練習~当日運営まで部員さんが主体となり、がんばってくださいました。1回目と2回目は第二舞台からお客さまがあふれるほどの大盛況ぶりでした。

筝曲部の部員さんの感想を少し紹介しますね。

・普段演奏するときは、他の部や他の団体と一緒に参加することが多いので、お客様はいろいろな演奏を聴くことになるけれど、今回は私たちの演奏を聴いたりお箏を触れたりするためだけに会場にいらっしゃったお客様で、その分緊張したし、嬉しさもあった。

・もうきっと横浜能楽堂で演奏できることはないと思うので、貴重な体験になった。

 

小鼓体験

講師は岡本はる奈先生(小鼓方観世流)にお願いしました。日常生活では邦楽器に触れる機会がなかなか無いようで、想定をはるかに超える参加のご希望があり、大変な人気でした。研修室という小さなお部屋で実施しましたので、急遽整理券を配布し、見学スペースも一杯になりお断りすることもありました。体験できなかった皆さまには、この場を借りてお詫びさせていただきます。岡本先生は横浜能楽堂にて毎月お稽古のお教室も開催していらっしゃいます。

 

舞台とバックヤードツアー

1回目87名、2回目111名と多くの方にご参加いただきました。揚幕体験や普段見ることのない切戸口からの舞台の景色をお楽しみいただけましたでしょうか。整理券配布の際にお待たせしてしまったお客さまには申し訳ありませんでした。

 

けん玉・ベーゴマ・わらべうたと遊ぼう!

講師は神奈川県青少年センター指導者育成課と田村さん、下田さん、清水さん、その他ボランティアの皆さんにお願いしました。2階のラウンジという少し奥まったスペースでの実施ではありましたが、いつもお客さまのにぎわいがありました。いろいろな世代のお客さまが一緒に楽しむことのできるよい時間ではなかったかと思います。

 

和紙で作る風船ランプシェード

講師は神奈川県立青少年センター科学部にお願いしました。お子さまたちが夢中になって和紙を貼っている姿が印象的でした。お家で使っていただけてますでしょうか。ランプを点けた時に横浜能楽堂を思い出していただけたら幸いです。

 

一閑張りで作る渋うちわ

講師は一閑張り利庵の鏡原様にお願いしました。事前予約ではすぐに満席となり、欠席の連絡でお席が空くとまたすぐに満席になるという人気ぶりでした。幅広い世代の方にご参加いただたきました。思い思いの作品ができあがりとても満足していただけたようです。鏡原様は横浜能楽堂研修室にて毎月一閑張りのお教室を開催されています。

 

アンケートにご協力をいただきありがとうございました。プログラムを楽しんでいただけた方がいらっしゃる一方で、整理券配布や館内案内など、今回初めての開催のため運営面での不手際があり申し訳ございませんでした。どうかご容赦くださいませ。次回開催時の課題とさせていただきます。

主な自由意見をご紹介します。

[50代男性]

・山井先生のお話がとても上手で聞きやすく、仕舞もすばらしかったです。またバックヤードの見学も初めてで、とても興味深く見学することが出来ました。

[40代男性]

・運よく、箏・小鼓・ツアーの3つすべて体験出来ました。楽器にふれられる方がもう少し増えるといいなと思いました。

[80代女性]

・とてもいいこと。子供達への文化の伝承、知能ばかり優先されてる今、あそびながら頭からだ共に育つ、のびていくこと、すばらしい。これからもぜひ続けて頂きたい!!!

[50代女性]

・小鼓体験;整理券配布時間の記載をしてほしかった(体験希望で訪れたのに!)

・箏曲体験;高校生が率先してワークショップを行っているのが良い!演奏も素敵でした!

・滅多にできない経験で、とても面白かった。触れる機会をつくっていただいてありがとうございます。説明もとても分かりやすかったです。(小鼓体験)

 

講師をお引きうけくださいました、山井先生、橘学苑箏曲部の皆さま、岡本先生、青少年センター指導者育成課他の皆さま、青少年センター科学部の皆さま、鏡原様、その他関係者の皆さま、ご協力いただいきありがとうございました。そしてご来館いただきました皆さま、本当にありがとうございました。ぜひまた横浜能楽堂でお会いしましょう!

 

はぜの木

2019年09月07日 (土) 日々の出来事

浴衣ワークショップ&狂言鑑賞会を開催しました。

8月11日(日)午前中に浴衣ワークショップ、午後から狂言鑑賞会を開催しました。参加者は10名。ハクビ株式会社着付師が10名に4名もついてくださり、とってもプライベート感満載なワークショップになりました。当日の様子をご紹介します。

 

まずは3つのグループに分かれて持ち物を確認し、早速スタート。下着を着けてタオルで補正をして浴衣を着て帯を結ぶ、というプロセスです。浴衣を着て帯を結ぶプロセス部分は何度も繰り返して練習しました。

 

今回、ハクビさんと事前打合せをする中で、半幅の帯結びを3種類から選べるようにお願いしました。下の写真の左から「男結び(貝の口)」、「蝶結び」、「リボン返し」です。オーソドックスな結び方だけでなく変わり結びを入れていただくようにお願いしましたら、「リボン返し」ということになりました。

 

 

参加者の皆さまはご自分の浴衣や帯に合う帯結びを選んで何度もチャレンジしていました。「手結びはできあがった付け帯とはふっくらした感じが違う」、「同じリボン返しの結び方でも帯の色柄の出し方を変えると全く違って見える」、などの感想がありました。

私自身も、リボン返しは半幅帯の裏の出し方を変えることにより同じ帯を何通りにも変えられる結び方だと感じました。

 

参加者の帯結びを接写しました。一つとして同じ表情が無く、無限の多様性ですね~。

「男結び(貝の口」)

「蝶結び」

「リボン返し」

「リボン返し」

 

 

そして、お昼を食べて午後からは狂言鑑賞会として、「横浜狂言堂」公演へ。和泉流で「清水」、「悪太郎」を鑑賞しました。初めて鑑賞された方からは、「お話があったのでとてもわかりやすく内容がはいってきた」、という感想がありました。

 

最期に皆さまで集合写真をパチリ!

 

 

参加者の皆さま、ハクビの着付師の皆さま、ありがとうございました。今年の夏の素敵な浴衣の思い出にしていただけましたらとても幸いです。

 

はぜの木

2019年05月03日 (金) 日々の出来事

桜の「作り物」

横浜では桜もすっかり新緑となりましたが、東北では満開のようですね。

実は横浜能楽堂の桜も今満開です。

というのは、「作り物」の桜がきれいになったのです!

 

「作り物」とは、一般的に使われる「模造品」「まがいもの」の意味ではなく、能や狂言で使用される松や鐘などの大道具のことを指します。

鐘や舟、大宮と呼ばれる「作り物」などは、上演の際に、出演者が竹でできた枠組みを組み立て、ぼうじと呼ばれる布で巻いたり、きれいな布をつけたりして作ります。松や桜、牡丹など木の「作り物」については、おおよそそのままで使用します。

 

↓こんな竹の枠組みを組み合わせたりしています。真ん中下にある白い布が「ぼうじ」です。

 

 

横浜能楽堂では、元々桜の木の「作り物」を所蔵していたのですが、花びらが色あせてしまい、5月25日に狂言「花盗人」で使用するということで、花びらを直してもらい、こんな風にきれいになりました。とっても華やかになり、嬉しい限りです。

 

 

桜の魅力に見せられてつい盗んでしまった僧のお話・狂言「花盗人」。

桜の「作り物」も出てきますので、ぜひ見に来てください。

公演詳細は↓

http://ynt.yafjp.org/schedule/

 

ぼたん

2018年12月16日 (日) 日々の出来事

室内装飾織物のお話

先日、京都迎賓館を参観してきました。少し前に赤坂迎賓館の和風別館を参観した際に、日本の伝統建築空間はやっぱりすごい!と感動したのですが、その比ではありません。建築も庭園も室内の工芸品も、まさに日本の伝統技術の粋を集めた、それはもう博物館や美術館のような美しさでした。それらが一体となり、日本が世界に誇ることのできる、超一流のおもてなし空間になっているんだなぁ~と思いました。

京都迎賓館のホームページには次のようにあります。

 

「日本の伝統技能の粋を集めた最高のおもてなしの場

京都迎賓館は日本の歴史、文化を象徴する都市・京都で、海外からの賓客を心をこめてお迎えし、日本への理解と友好を深めていただく施設として平成17年に建設されました。

歴史的景観や周辺の自然環境との調和を図るため、日本の伝統的な住居である入母屋(いりもや)屋根と数寄屋(すきや)造りの外観とし、品格のある和風の佇まいを創出しています。

建物や調度品には、数寄屋大工、左官、作庭、截金(きりかね)、西陣織や蒔絵(まきえ)、 漆など、数多くの京都を代表する伝統技能において匠の技を用いています。」

 

全てをご紹介したいところですが、ここではその中の一例の「夕映の間」の壁面の織物についてご紹介します。

「夕映の間」のお部屋の紹介として前述のホームページには次のようにあります。

 

「大臣会合などの会議や立礼式(りゅうれいしき)のお茶のおもてなし、晩餐会の待合として使用されています。 東西の壁面を装飾する「比叡月映(ひえいげつえい)」、「愛宕夕照(あたごゆうしょう)」という二つの織物作品の一文字ずつをとって、この部屋を「夕映の間」と呼んでいます。」

 

写真は「比叡月映」と「愛宕夕照」側の壁面写真です。

私がとても印象的だと思ったのは、東西の綴織はもちろん大変素晴らのですが、その作品まわりの幅木、柱、長押、回り縁で囲まれた壁面にも、2つの作品の山や空の色にぴったりな無地の織物が貼られているということです。とてもやさしい水色です。その壁は塗料や壁紙ではなく、綴織の作品にあわせた色の織物貼りでなくてはいけなかったんだろうなぁ~、と設計者の意図を想像しました。

 

日本の伝統技術の粋として、京都迎賓館「夕映の間」の壁面の織物をご紹介しましたが、横浜能楽堂にも、とても素敵な室内装飾織物があることをご存知でしょうか?

 

[玄関広間カウンター腰部&見所前室扉]

カウンター腰部と見所前室扉の織物がお揃いになっています。お気づきでしたでしょうか?また、見所前室扉の表側と裏側も同じです。表側は裏側より日射の影響を受けるため、少し色あせています。

拡大すると写真のようになっています。文様は疋田りんどう錦です。

 

[第二舞台前室飾り棚部]

写真は第二舞台前室飾り棚部です。第二舞台というのは、地下1階にある舞台で、伝統芸能に関するお稽古や小規模の発表会等のご利用のお客様にお貸出しています。第二舞台のドアを開けると渋い文様の織物が目に入ってきます。

拡大すると写真のようになっています。文様は小丸龍です。

 

[装束の間地袋 有栖川錦(馬手)]

写真は私が最も気に入っている装束の間の地袋です。装束の間とは、能の公演の際にシテ方が装束を着けるお部屋です。このお部屋の地袋を見てみると欅の天板の下に華麗な織物が貼られています。装束の間だからこの華やかな色柄が選ばれたのでしょうか・・・。

拡大すると写真のようになっています。文様は有栖川錦(馬手)です。

 

 

横浜能楽堂の室内装飾織物の一部、いかがでしたでしょうか?私は、京都迎賓館「夕映の間」同様、なぜこの壁に織物が貼られたのか?という設計者の意図を勝手に想像して楽しんでおります。次回お越しの際には、室内装飾織物にも目を留めていただけますと幸いです。

 

横浜能楽堂では、能や狂言の公演、ワークショップなどの催しはもちろん、施設見学会(無料)も開催しております。年明け最初の予定は1月10日(木)10:00~11:00です。

皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

はぜの木

2018年11月26日 (月) 日々の出来事

熱海の休日

さわやかな秋。熱海に行きました。

熱海のイメージといえば、温泉、海、昭和の雰囲気・・・

マンホールに温泉のマーク

 

昭和のイメージ?!

 

やっぱり、海!

 

駅ビルを出るとすぐにある平和通り商店街。ひもの屋さんにはおいしそうな海産物が並び、店頭で食べられるスペースがあります。お昼前でしたが、生シラス、生桜えび、豆イワシをいただきました。

 

散策しながら来宮神社へ。境内、本殿はもちろんのこと、喫茶スペース等もとても美しく整備されていて、たくさんの参拝者がいました。

 

来宮神社は来宮駅の近く。地図によると「健康パン」というパン屋さんがあるはずなので、探してみると、「健康パン」という名のお饅頭屋さんでした。

来宮神社の御祭神に麦こがし、橙、ところ、百合根をお供えしたところ大変喜ばれたという古記が伝わるそうで、神社の来福スウィーツにはそれにちなんだお菓子がいろいろあります。その一つが、この「健康パン」のこがし饅頭。麦こがしの香ばしい香りと、上品な甘さのこしあんがとてもおいしい逸品でした。

 

起雲閣を目指して歩き始めました。途中に湯前神社や温泉寺といった、温泉地ならではの寺社がや、熱海七湯の大湯間欠泉や風呂の湯・水の湯という源泉もありました。このうち、大湯間欠泉は世界三大間欠泉の一つに数えられていたそうです(他の2か所は、アメリカ・ワオミング州のイエローストーン公園内オールド・フェイスフル・ガイザー、アイスランドのグレートゲイシール)。

 

間欠泉の横には明治期の電話ボックスを復元したものがあり、「市外通話創始の地」の碑。国内で初めて市外通話のが始まったのが、明治22年(1889年)、熱海と東京結ぶ市外通話だったとのこと。

ちなみに、山手の元町公園にも明治期の電話ボックスがあります。こちらは電話創業(明治23年)100年を記念して平成2年に設置されたもので、日本で初めて(明治33年)京橋に建てられた電話ボックスを再現しています。

 

寄り道ばかりしていたので、起雲閣に着いたのは夕方近く。起雲閣は大正8年に別荘として建てられ、昭和22年に旅館として営業を開始し、太宰治や谷崎潤一郎、尾崎紅葉ら数多くの文豪にも愛された熱海を代表する宿の一つでした。

 

熱海といえば、「金色夜叉」。貫一・お宮。

 

東海道線で横浜から熱海行きに乗れば1時間10分くらいで、日帰りできる近さ。充実した休日を過ごせるすてきな街。またのんびり訪れたいです。

 

トラ子

2018年10月16日 (火) 日々の出来事

人形劇の祭典

昨年12月、横浜能楽堂で人形アニメーション作家の川本喜八郎さんに焦点をあてて、映像上映と能とチェコの人形劇を上演するという公演を開催しました(日本におけるチェコ文化年2017 横浜能楽堂特別企画公演「川本喜八郎の世界―人形劇・能・人形アニメーション」)。

そのときにチェコから招聘した人形劇の「アルファ劇団」がふたたび日本にやってくるときいて、今年の8月、かねがね気になっていた「いいだ人形劇フェスタ」に行ってきました。

 

開催地は長野県の南部に位置する飯田市。横浜からは高速バスで4時間半ほど。車内から諏訪湖を眺めたりしながら、あっという間に到着。国内外からたくさんの人形劇が集結するフェスを開催中とは思えないひっそりとした駅前は、ちょっと秘境めいた雰囲気。観光案内所でいろいろ情報を入手しつつ、まずは腹ごしらえ。

 

 

観光案内所のお姉さんイチオシの中華料理屋さん「新京亭」。うどんのようなのどごしのよい麺とさっぱりとした醤油ベースのスープに、飯田名物の揚げ餃子。優しい味で、とてもおいしかったです。

 

「いいだ人形劇フェスタ」は、毎年8月上旬に飯田市で開催されている日本最大の人形劇の祭典。1979年に「人形劇カーニバル飯田」としてスタートし、1999年に現在の名称に改称、トータルで今年は40周年の節目。プロ・アマ問わず、現代人形劇から伝統的な人形芝居まで、様々なスタイルの人形劇が大集結、海外からもバリエーション豊かな劇団が参加。今年は市内約120ヶ所で480ステージの上演があったとのこと。すごい規模です。(フェスタのHPはこちら)

 

 

こちらは会場のひとつ、飯田文化会館。公演の開場待ちで数百名のお客さんが並んでいました。(お客さんのお顔が写っていたので、フェスタの公式キャラクター「ぽぉ」に登場してもらいました。)日中、街を歩いていても人の気配が全然ないのに、公演会場はどこに行っても大混雑。満席で入れない公演もあり、残念な思いをしたことも。昭和な雰囲気ただよう街中がひっそりとしているからといって、日本最大の祭典をあなどってはいけません。

 

今回は、せっかくなので海外の劇団の公演を中心に観てきました。
人間の等身大の人形を使って神と人との静謐な関係性を描いたドイツのユニットの作品や、クレイアニメの実写版のように粘土を使ってさまざまに情景を作り変えていくイランのグループの実験的な作品、肘から指先までのみを使って表現するネオンサインのような楽しい造形が展開するロシアのカンパニーのエンターテイメントな作品等々。
一口に「人形劇」と言っても、その表現方法はものすごくバラエティに富んでいて、幅の広さに目を見開かされました。

 

そして、いよいよアルファ劇団の公演。

 

 

横浜能楽堂で昨年上演した際は、能舞台にマリオネットが出遣いで登場するシンプルな演出だったのですが、今回は野外にテントを組んでの上演。上演中、窓やカーテンの部分が開いて額縁のようになり、そこが小さなステージとなって劇が展開します。演目は「三銃士」。

 

このような上演スタイルはチェコでトラディショナルなものとのことですが、演出に現代の感覚も感じられました。ヨーロッパの民俗音楽が下地になっている音楽や歌も(曲はオリジナルとのこと)ワイルドでかっこよく、観終えたあとしばらく頭のなかをループするキャッチーさもあったりして、親しみやすく楽しめました。長きにわたって継承されてきたチェコ伝統芸の現在形、小さい人形ながら迫力もあり、見ごたえ満点でした。

 

最後のカーテンコールでは、出演した人形が全部登場。これを4~5人で汗だくになりながらテントの中で操っているとのこと。人形は袋状になっていて、下から手袋のように手を入れて、頭や腕の部分を人形遣いが指で操る仕組みになっています。

 

 

そんな国際色豊かなフェスティバルではありますが、一方、長野は郷土芸能の宝庫でもあります。今回は日程が合わず公演は観られなかったのですが、日本各地から郷土の人形芝居も集まってきており、その一端も見てきました。

 

会場は、黒田人形浄瑠璃伝承館。飯田市に300年にわたって伝承される黒田人形芝居の保存と継承を担う拠点施設です。写真は八王子車人形西川古柳座(東京都)のワークショップの様子。ロクロ車に人形遣いが腰を掛け、一体の人形を一人で操ります。

 

 

この施設の隣にある下黒田諏訪神社の境内にはこんな舞台も。天保11年(1840年)に建て替えられた、黒田の人形浄瑠璃を演じるための専用舞台で、国指定重要民俗文化財とのこと。ここを使っての上演、観てみたかったです。

 

 

また、もう少し足を延ばして、竹田扇之助記念国際糸操り人形館にも行ってきました。竹田扇之助がコレクションした国内外の人形がアーカイブされています。隣には歌舞伎舞台と兼用というめずらしいスタイルの小学校、旧座光寺麻績学校校舎 (明治6年築/長野県宝)も残っています。

写真は人形館の外観。秋田の猿倉の人形芝居や江戸後期の大阪にあったという幻の糸繰り人形一座・幽蘭座の人形などの展示が行われていました。

 

 

せっかく遠出したからには、土地の味覚もはずせません。馬のモツ煮「おたぐり」with 地酒の喜久水(上左)に、五平餅(上右)。元城下町だけあって、赤飯饅頭(下左)のような和菓子もバラエティ豊か。レトロなケーキさん(下右)やパン屋さんなど、そそられるものがたくさんありました。

 

 

8月の飯田はめちゃくちゃ暑かったですが、たくさんの人形劇と土地の文化を堪能できて、大満足。フェスタという形式も楽しいですが、その土地の独特な文化に触れる面白さを改めて感じて、各地の郷土芸能にももっと足を運んでみたいなとも思ったり。今年の夏のすこやかな思い出です。

 

とうふ

2018年09月14日 (金) 日々の出来事

信州~北陸 アートな夏

アートめぐりが大好きな私、今年は信州~北陸を巡りました。

 

国宝松本城。現存する唯一の黒壁天守は美しく、お天気が良ければ白いアルプスとのコントラストが素晴らしいことでしょう。

 

 

 

お城からほど近い松本市美術館。どの角度からみても思わず写真を撮りたくなる作品です。ちなみに自販機とゴミ箱もこんなにポップ。

 

そして、北陸・富山県へ。アートがテーマの旅、新国立競技場を設計した隈研吾氏設計のカフェ呉音(クレオン)に行ってみました。

105mm角の木材をひたすら重ねて作られた建物。中は森の中にいるような感覚です。

オーダーしたミルフィーユも建物をイメージしているのでしょうか。外気温は37度、癒しの空間でいただくスウィーツは格別でした。

 

最後は、「大地の芸術祭」です。十日町は「こしひかり」で有名な米どころ。今回は食文化にも焦点をあてているようです。「ザ おこめショー」というイベントに参加しました。

異なる地域でとれたお米を比較して食す、というイベントで、まずはお米のレクチャーから。同じ「こしひかり」でも、意識してみると、色、つや、硬さ、甘さが違います。

4種類を味わい、一番好きなお米のおにぎりと、地元の食材を使ったお弁当をいただいてイベントは終了。アートと食文化を一緒に楽しむ、地方ならではの取組みでした。

 

暑かった十日町ですが、冬は2~3メートルの積雪になるそうです。その下で大地もゆっくり休み次の田植えの力を蓄える、「だから美味しいお米ができるんだ」と地元の方が言っていました。やっぱり休養は大切ですね。

 

ちょび

2018年07月24日 (火) 日々の出来事

台湾で祭りに遭遇

6月に開催された特別企画公演 「花開く伝統―日台の名作と新作―」、ご覧頂けましたでしょうか。崑劇を観るのは、初めての経験でしたが、主演の温宇航さんが幕から出る時の足の運びなどは、能のような重厚さがあり、日本の古典芸能が好きな方でも楽しめる内容だったのではないかと感じました。9月には台中と台北での公演がありますので、台湾にお住まいの方がいましたら是非、劇場に足をお運びください!

詳細はこちら↓

https://www.facebook.com/GuoGuangOperaCompanytw/

 

 

さて、今回の公演を通じ、台湾の文化に興味を持った私。
一足早い夏休みを利用し、初めて台北に行ってきました。

 

一番興味があったのは「食文化(スイーツ)」!

 

 

台湾といえばマンゴーかき氷が有名ですが、カフェやパティスリーもお洒落でおいしい店が多く、満足。

 

さて、雙連駅近くの某有名店でマンゴーかき氷を堪能した後、次の目的地に向かって歩いていると。

 

 

 

何やら装飾が施された車が。

 

 

 

 

 

 

鳴り響く、銅鑼や哨吶。(たまに)爆竹の音。

 

 

 

 

 

 

交差点には壇が作られ、どう見てもこれは祭りの雰囲気。祭り好きとしては胸が躍ります。

 

 

これは、縁結びにご利益があることで有名な「霞海城隍廟」の城隍爺の誕生日を祝う祭り「五月十三迎城隍」で、この日のパレードは台北市の無形文化財にもなっているそうです。

 

 

 

そこで、霞海城隍廟にも行ってみました。お供え物が沢山ありましたが、特に祭りが行われている様子はなく、肩透かし。

 

 

 

 

町をブラブラしていると、別のパレードに遭遇。こちらは車だけでなく、神様(?)も一緒に廻ります。音楽を鳴らし、暑い中、市中を練り歩く感じは、祇園祭を思い起こさせます。

 

 

 

 

ただ、一般車両が通行止めになったり、警察が交通整理をすることはありません。途中信号で止まりつつ、結構な量の車が行き交う中、パレードは進んでいきます。

 

 

 

 

時には自分たちで交通整理をすることも。

 

 

 

 

壇が作られているところでは、厳かに参拝をしていました。

 

 

 

 

 

 

でも、その隣では、セクシーな女性たちによるダンスが披露されています。

 

 

 

 

 

一行は民権西路を越えて、さらに北へと進んでいきました。

 

 

調べてみると、この祭りは「霞海城隍文化節」として、1ヶ月程の期間に様々なイベントが行われているようです。今回、出会ったのは旧暦5月13日に行われるパレード(の一部)でしたが、旧暦5月11日の夜に行われる「暗訪夜巡」というものも、独特の雰囲気があって面白そう。

 

次回はぜひ、祭り目当てに行ってみようと思います。

 

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2018年06月27日 (水) 公演情報

インターンシップを終えて

今回、私は大学の講義の一環であるインターンシップで6月9日・17日に開催された『花開く伝統-日台の名作と新作-』のお手伝いをさせて頂きました。

その模様を、一部ですが皆様にお伝えしたいと思います!

 

 

【リハーサル】

6月5日からは、日台の共同制作「繍襦夢」のリハーサルが行われました。

初めて見る崑劇でしたが、特徴的な節回しや身振りなど、独特の雰囲気がとても印象的でした。メイクなどの打ち合わせにも同席することができ、公演が作り上げられていく様子を肌で感じることができました。

台湾の国光劇団の方々とは通訳を介したり、英語でお話したりと、日本語・中国語・英語が飛び交う現場で、とても貴重な経験でした。

 

「繍襦夢」リハーサル

「繍襦夢」メイク打ち合わせ

 

【プロモーションビデオ撮影】

6月7日には、9月に行われる台湾公演に向けたプロモーションビデオ撮影に同行させて頂きました。衣装デザイナーの方の事務所にお邪魔し、デザインの意図や普段のお仕事について伺いました。何気なく見ていた衣装のデザインも、そこに込められた考えを知ると全く違って見えてくるように感じました。

 

衣装デザイナー取材

 

【公演本番】

本番では、出演者が舞台に登場する際の揚幕係をお手伝いさせて頂きました。

舞台に出る直前の出演者の様子を間近で拝見し、その緊張感に自分も身が引き締まる思いでした。一流の方々の持つ雰囲気に触れることができ、お手伝いさせて頂けた有り難さを改めて感じました。

 

 

大学ではクラシック音楽を学んでいますが、横浜能楽堂で普段とは異なる分野を知ることができ、自分の分野を深めたり、新しいジャンルに挑戦したり……と今後の勉強への更なる意欲が湧きました。

 

今度は、是非とも観客として能楽堂に伺いたいと思います!

ありがとうございました。

 

〈おくとぱす〉

2018年02月11日 (日) 日々の出来事

横浜能楽堂和の楽しみシリーズワークショップ「匂い香」を開催しました。

平成30123()に横浜能楽堂和の楽しみシリーズ施設見学会付ワークショップの「匂い香」を開催しました。

前日の首都圏は大雪警報が発令されるほどの大雪で、当日朝、能楽堂に出勤してみると10cm以上も雪が積もっており、警備さんが一生懸命雪かきしていました。松の雪吊りにも雪が積もっており、雪吊りしておいて良かった!状態でした。特に午前の部は、皆さまに来ていただけるかハラハラドキドキでしたが、予定通り無事スタートしました。

 

ワークショップでは、案内役の松栄堂様が香りの材料や種類についてお話した後に、タブレット状の香りを組み合わせてオリジナルの匂い香をつくりました。皆さま真剣に、そして楽しそうに、香りの組み合わせに取り組んでいらっしゃいました。できあがった香りは縮緬の袋に入れてお持ち帰りいただきました。生活の中のさまざまなシーンでこ利用いただければ幸いです。

 

終了後のアンケートに多くのご意見を記入していただきましたので、ここで少しご紹介します。

自由意見

・ていねいな説明、材料も良い物を使うことが出来、本物の味を感じました。

・香の知識も増え、調合も楽しめました。とても良かった。香や日本文化が身近になりました。

・自分の好みの匂いが作れてとても嬉しかったです。大切にしたいと思います。

 

 

ご参加いただいた皆さまには、お足元の悪い中、お越しいただき本当にありがとうございました。また、道路事情等でご参加いただけなかった方は本当に残念でございました。皆さま、次回は公演にもお越しくださいませ。お待ちしております!

 

はぜの木

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