スタッフブログ
2017年04月11日 (火) 日常

紅葉坂から右に折れ、かもんやま公園の正面入り口を曲がると横浜能楽堂が見えてきます。私はいつも、能楽堂の屋根は美しいな~と思っております。この屋根について少しご紹介します・・・。

横浜能楽堂は、平成14年(2002年)に一般社団法人公共建築協会「第8回公共建築賞」を受賞しているのですが、同賞の応募申込書に次のような設計意図の記載がありました。
「外観は2階壁面を屋根として扱い、これを支える1階部分の木造軸組みによる伝統的な日本建築を基調としたデザインとする」
なあるほど!建築外観のとても大きな面積を占めている屋根が、デザインのポイントだったのですね。

建築外部から屋根を見てみますと・・・。
屋根の葺き方(ふきかた)は一文字葺き(いちもんじぶき)、というそうです。水平方向が一直線に連なるように葺くことから一文字葺きと呼ばれるようです。キリッとした端整な印象を醸し出していると思います。
屋根の材質は銅です。20年超の歳月を経て緑青(ろくしょう)が発生しています。緑青は、銅が酸化することで生成された青緑色の錆ですが、屋根の場所により微妙に色の違いがあり味わい深いものがあります。同じく設計意図に次のような記載があります。
「公園の樹木と調和し、時間とともに落ち着きを増す効果がある」
まさに設計意図通りの効果になっているなあ~と思います。

最初にご紹介しましたように、2階壁面を屋根として扱う設計になっているため、2階のレストランスペースと研修室の外壁部分は、壁ではなく屋根の中に窓があります。銅の一文字葺きの中に窓があるわけですから、とても凝ったつくりだと思います。

窓の内部と外部の関係を見てみますとレストランスペースはこんな感じです・・・。
窓の間隔は、天井の格子の間隔に合わせています。そのため、狭くて縦に細長い窓がいくつも配置されているのですね。室内側からは窓なのですが、屋外側からは屋根のように見えます。

室内側

屋外側

研修室はこんな感じです。
窓の間隔は、畳と障子の寸法に合わせた間隔になっています。腰高のお部屋いっぱいにワイドな窓が配置され、見晴らしが良いです。晴れて空気が澄んだ日には、富士山や夕日がきれいに見えます。

室内側

屋外側

横浜能楽堂にお越しの際には、140年余の歴史ある本舞台とともに、美しい建築外観にもぜひご注目くださいませ。毎月第二木曜日には施設見学会を実施しております。公演日はもちろん、施設見学会日も、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

 

はぜの木

2016年10月27日 (木) 日常

先日、横浜能楽堂本舞台を見学された海外のお客様より、「屋根は藁葺き(わらぶき)ですか?」とご質問を受けました。

本舞台の屋根ですが、素材は椹(さわら)で葺き方は「こけら葺き(ぶき)」です。

ウィキペディアによりますと・・・

 

杮葺(こけらぶき)は、屋根葺手法の一つで、木材の薄板を用いて施工する工法である。板葺(いたぶき)の代名詞にも使われる。日本に古来伝わる伝統的手法で、多くの文化財の屋根で見ることができる。

 

とあります。

ちなみに「こけら」は杮と書くのですが、柿(かき)とは微妙に違う字です。

こけらの旁部分は縦の線が上から下まで一本ですが、かきの旁部分はなべぶたの下に巾と書きます。

横浜能楽堂建築時の「横浜市指定文化財 旧染井能舞台復元修理工事報告書」にある屋根工事のページを確認しましたところ、

「椹枌板(さわらへぎいた)を用い杮葺きとした。舞台では、樅の棟折り板の上に燻し瓦の熨斗瓦、雁振瓦、鬼瓦で構成し、鬼瓦には、横浜市の紋章をいれた。」

と記述されていました。

鬼瓦にカタカナのハとマの二文字からなる横浜市の「き章」(通称ハママーク)をいれるなんて、なんて遊びごころいっぱいなんでしょう~と思いました。

横浜能楽堂にお越しいただいた際には、二階見所から本舞台屋根の鬼瓦のハママークをチェックしてみてくださいね!

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そして、もう一つ、横浜能楽堂にはハママークをあしらった素敵な建築要素があります。ヒントは下の写真、ぜひ現地にてご確認くださいませ。

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はぜの木

2016年09月03日 (土) 日常

8月も終わりに近づいてまいりました。(←と思っていましたが9月になっておりました。大人の事情で。)
皆さまは夏をどのように過ごされたでしょうか。
私はうっかり夏風邪をひきました。
おかげさまで、8月11日「山の日」の≪横浜能楽堂 夏の見学会≫は大盛況!
たくさんの方にお越しいただきました。お暑い中、皆さまありがとうございました。

 

台風の影響で晴天の日が貴重なこの頃ですが、なかなか涼しくなりませんね。
今は少しでも、心地良い場所を探すしかないようです。
紅葉坂の猫たちも、すてきな場所を見つけていました。

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さすがにベンチの下に入って日差しをよける訳にはいかないので、
人間の私は木陰を求めて、横浜能楽堂お隣、掃部山公園へ。
公園の入り口で、カブト虫によるお出迎え。

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小学生ぶりにカブト虫を見て、童心に返りました。
それから、蝉の大・大・大合唱。
夏らしいことをしていなかったので、思わぬところで夏を満喫することが出来ました。

この時期になると、だんだんと地面へと力尽きる蝉も増え、セミ・ファイナル(※近寄ると急に蝉が暴れるので、思わず叫んでしまう現象)に怯える皆さまも多いのではないでしょうか。
蝉がひっくり返っていたら、その脚に注目すると、まだ生きている蝉かどうかわかるそうです。
脚が内側に閉じているのが、切なくも命を全うした蝉。
反対に脚が伸びきっているのは、まだご存命でセミ・ファイナルを起こしかねない蝉だということです。
勇気のある方は、どうぞご確認ください。
(セミ・ファイナルに襲われても責任は取れませんので、ご了承ください)

紅葉坂という名にふさわしく、もみじの葉で羽化をした風流な(?)蝉もいました。

細枝の先で、なんと器用な……。
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公園の中をぐるりと回っていくと、再び、猫を発見。

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猫かわいい。
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昔々は、よく木登りをしたものですが、
今登ったら確実に怒られる(通報される)ので、猫と一緒にお昼寝をするのは我慢しました。

そうしているうちに蚊にさされたので退散し、野毛で楽しく、夏らしいお酒を飲んで帰りました。
めでたしめでたし。

そろそろ秋虫が鳴く頃です。
季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ。

もんろー

2016年06月19日 (日) 日常

関東地方は平年より3日早く、6月5日に梅雨入りしました。
ですが、大雨だったりピッカリ晴天の真夏日だったり、梅雨入りの実感がありません。

6月は、横浜能楽堂が開館した月なのは、みなさまご存じでしょうか?
横浜能楽堂は平成8年6月28日に開館しましたので、今月20周年を迎えます。
20年といえば0歳の赤ちゃんが成人式を迎える年月。
ここで20年前の平成8年を振り返ってみましょう。

まずは主な出来事から。
アトランタ・オリンピック開催(金3、銀6、銅5)
病原性大腸菌「O157 」による食中毒が全国各地で発生
海の日施行 
ちなみに、今年は「山の日」が施行されます。

続いて平成8年の流行ファッション。
ルーズソックス、アムラーファッション、へそ出しルックや腰パン・・・懐かしいですね。

そして、平成8年のヒット商品。
ポケットモンスター。たまごっち、ポータブルMDプレーヤー。
ポケモン、たまごっちは今でも健在ですが、MDはどこに行ってしまったのか・・・隔世の感がありますね。

さて、20周年を迎え、横濱能楽堂で新しくなったものがあります。
まずは正面の玄関から見て右手にある植栽、3月まではシダレモミジが植えられていました。
これをクロマツに植え替えしました。
この松、植木屋さんの持つ山まで行って、能楽堂にある鏡板に似た枝ぶりの木を
選んだのですよ!

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クレーンを使ったかなりの大工事!

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横浜能楽堂にお越しの差異は、ぜひ本舞台の鏡板と見比べしてみてくださいね!

(続く)
RDZV2016

2016年04月13日 (水) 日常

桜の季節も過ぎ、新緑がきれいな季節になってきましたね。

こんな時には、お散歩に出かけたくなるもの。

 

 

横浜能楽堂の建つ、横浜市西区では、「にしくまち歩きマップ」を配布し、

おすすめのお散歩スポットなどを紹介しています。

 

http://www.city.yokohama.lg.jp/nishi/nisi-sanpo/

 

また、「西区まち歩きアプリ」という、西区のキャラクター「にしまろちゃん(ゆるきゃらグランプリ2015で754位・・・)」がおすすめスポットを訪れると日記を書いてくれるアプリも開発されているとのことで、横浜能楽堂でも日記を書いてくれるとのウワサです。
5月頃に本格リリースとのことですので、ぜひダウンロードしてみて下さい。

 

 

さて、今回は横浜能楽堂おすすめのお散歩スポットのご紹介。

 

 

「謡蹟」とよばれる謡曲ゆかりの史蹟は全国にありますが、西区にもあるのです。

 

 

それが「伝 御所五郎丸墓」。

 

 

横浜能楽堂から京急・戸部駅方面に向かって歩いて行き、戸部小学校入口の次の信号を右折したところにあります。

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御所五郎丸は能「夜討曽我」に後ツレとして登場し、工藤祐経を討った曽我五郎に女装姿で近づき、後ろから羽交い絞めにしてひっ捕らえる人物です。曽我兄弟からすると敵役として描かれていますが、一説には曽我兄弟を工藤祐経の寝所に導き、本望を遂げさせた人物とも伝えられているそうです。

 

 

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おなじみの謡曲史跡保存会の立札も

 

その他の能には登場しないようですが、歌舞伎の「御所五郎蔵」に登場する御所五郎蔵の名前は、御所五郎丸に由来するそうです。ちなみに本名題は「曽我綉侠御所染」なので「曽我物」の扱いになっています。

 

 

私が訪れた時には、丁度、近所の方がお参りをしていました。地名も御所山町ですし、地元に因む人物として大切にされているのだなぁと感じました。

 

 

昨年は、ラグビー日本代表の五郎丸選手が注目を集めましたが、横浜能楽堂にお越しの際は、(ハマの)五郎丸ゆかりの地を訪れてみてはいかがでしょうか?

 

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2013年06月28日 (金) 日常

 

京都大原三千院へ、行ってきました。

ここへ来ると、時がたつのも忘れて、ぼーっとしてしまいます。

 

 

 1

おぅ…

 

 

 

 2

………静寂

 

 

3

苔フェチには、たまらんのです…

 

 

 

 

 4

わーい大吉

 

 

 

 5

お堂の中には阿弥陀如来様… 

 

心洗われたひと時でした。

 

〈八千院〉

2013年05月31日 (金) 日々の出来事

みなさんこんにちは!

沖縄はとーっくに梅雨入り!雨の季節を乗り越えれば恋も遊びも全てが開放的になる夏が来ます(^O^)

今回は、これからの季節にピッタリの、ハイテンションになれるアッパーチューンを4曲お届けします!(※但しクラシックのみ。そして、100%主観です。ハイテンションになれるかどうかは是非、ご自身でご確認ください(^O^))

 

わくわく系…C.Dubssyu:「喜びの島」ede2c66a1994e00f01a23db9f221c656[1]

まず1曲目にお贈りするナンバーは、フランスの作曲家ドビュッシーのピアノの小品。19世紀ロココの画家、ヴァトーの「シテール島への船出」にインスピレーションを得て作曲されました。繊細な響きと全体をぼやかした色彩感の印象のドビュッシーにしては「どうしちゃったの!?」というくらいのテクニックの濫用と爆発的なエネルギーの曲。愛の神が祀られる伝説の島へ、着飾った若い男女の群れがドンちゃん騒ぎをしに船出するワクワクした様子がそのまま音楽になっています。若者風に言えば、アゲアゲ~↑ですね。

 

激熱!南米の洋琴奏鳴曲…A.Ginastera「ピアノソナタ第1番」

次にお贈りするのは正真正銘、情熱系ラテンミュージック。でも、ただのラテンじゃものたりない!!そんなあなたに、アルゼンチンの近代作曲家、ヒナステラのピアノソナタがぴったりです。調性も構成もへったくれもない抜群の不協和音遣いと打楽器のような鍵盤音楽。

「考えるなっ!感じろっ!」。疾走感と、血から体ごと踊りだす感覚が病みつきになります。

 

 

ホラー系…M.Ravel「夜のガスパール」

ちょっと早いですが、夏といえば!「怪談」!この感覚は日本だけなのでしょうか?身体的な涼はもとより、精神的な涼まで感じたいと言うある意味繊細(!?)な感覚の日本人と細かなウィットに富んだフランス音楽は実は非常に相性が良い…と言うのは個人的な意見ですが。

不出世の作家ベルトランの怪奇詩集「夜のガスパール」からインスパイアされ、詩集中3作品を音楽化された作品。ベルトランの死後20年もの間眠っていた作品でドビュッシーとほぼ同じ時代を生きた同じくフランスの作曲家ラヴェルによって、詩集以上の怪しい光を纏って「生き還り」ました。3つはそれぞれ「オンディーヌ(水の精)」「絞首台」「スカルボ」と詩集のタイトルが付いています。音楽と文学の繋がりも興味深いものですがここでは控えます。百聞は一見にしかず、改め「百聞は一聴にしかず」。

 

 

音楽への完璧な陶酔。…J.SBach「平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻」Bach600[1]

音楽の父であり、現代のピアノ調律方法の基礎をつくりなお且つ、音楽室の肖像画レギュラーメンバーであるこの方、バッハ。「平均律」とは、一オクターブを12等分したピッチの調律の仕方で簡単には万能調律です。この曲集はバッハ以降全作曲家へ影響を与えたと言っても過言ではない程です。1・2巻とも前奏曲とフーガ2曲一対で全24曲。1曲は2~3分弱の短い作品ですが、そこには宇宙大の深淵な世界が広がっています。主題が何度も追いかけ合うフーガは、聴いているうちにトリップしてしまう感覚を味わえます。そういえば有名なオルガニストの方が、フーガは恋愛にも似ているとおっしゃっていました。「追いかけて、追いかけて、すがりついたときに終焉を迎える」とか。恋も音楽も陶酔…ですよね。

 

それでは、夏に向かって恋も仕事も梅雨のジメジメも、クラシックで乗り切りましょーーーーーー!

以上、「DJひ○お」でした。

 

 

 

 

 

2013年04月30日 (火) 日常

先日、大阪に行ってきたのですが、ついでに以前から気になっていた場所に行ってみました。

 

 

そこは・・・

 

大正駅

 

 

  「大正区」。

 

「大阪の沖縄」「リトルオキナワ」などと呼ばれ、区民の4人に1人が沖縄出身者と言われています。朝の連続テレビ小説「純と愛」の舞台にもなったらしい・・・(スミマセン。見てません)ので、ご存じの方も多いかもしれませんね。

 

大阪で沖縄が味わえるなんて、一粒で二度美味しいじゃあ~りませんか。

 

 

というわけで、期待に胸を躍らせながら、大正駅からバスにゆられること十数分。沖縄出身の方が多く生活されている平尾地区へとやってきました。

 

 

バスを降りるとまずドドーンと案内図が!

平尾地区案内図

 

 

 

 

 地図にしたがって進んでいくと・・・。

 

沖縄風ホルモン屋

  おっ!大阪庶民の味ホルモンと沖縄のフュージョン?(残念ながらお休みでしたが・・・)

 

 

 シーサー

 おっ!シーサー。

 

 

 

確かに、大阪の沖縄と言われるだけのことはあるみたいです。

 

 

さて、平尾地区のメインとなるのが「サンクス平尾」という商店街。

 

サンクス平尾入口

 

 

 

 一見、普通の商店街ですが、よく見ると八百屋さんにゴーヤーが並んでたり、肉屋さんに豚足やスーチカー(豚の塩漬)が売ってたり。

 

 

段ボール製シーサー

  段ボールのシーサーがあったり。

 

 

シャッターに「めんそーれやで」の文字

  シャッターには「めんそーれやでっ」の文字!地元の方は、日常的に使われている言葉なのでしょうか・・・?

 

 

 

しばらく歩いたら、お腹がすいてきました。沖縄っぽい食堂はないかなと探してみると。

 

「沖縄そば」ののぼり

 「沖縄そば」の文字が!早速、お店に入って、ソーキそばを注文。待つことしばし・・・。

 

 

来たっ!!!

 

ソーキそば

  ・・・ん?大根?チンゲンサイ?そして、スープは醤油味の黒っぽい色合い。。。

 

 

なんと言うか、ソーキ汁プラスそばという感じ?でも、これはこれで美味しい!

 

 

気になって、ウィキペディアで調べてみると、もともと沖縄そばは、醤油味のスープだったらしいです。実は、沖縄そばの原形を留めているのかもしれません。

 

 

 

大阪の沖縄土産

 大正区訪問の記念のお土産。クンペンはご近所で作られているものらしいです。

 

 

 

大正区の工場地帯風景

 大正通りを商店街と反対側に歩いて行くと、そこは海と工場地帯が広がっています。横浜の沖縄と呼ばれる鶴見区と似ていますかね。

 

 

以上、大正区からでした。今度は地元横浜の鶴見区を探索に行ってみたいです。

 

 

 

ちなみに。

 

11月9日(土)に、沖縄県立芸術大学出身の今を輝く若手琉球舞踊家・演奏家を中心とした公演「琉球舞踊 受け継がれる伝統-古典・雑踊・創作-」を横浜能楽堂で開催します。お楽しみに!

 

年間予定表でお知らせされている日程から開催日が変更となっておりますので、ご注意くださいませ!

 

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2013年02月26日 (火) 日常

 

 

 横浜能楽堂に隣接する掃部山公園は、横浜でも名高い桜の名所。例年になく寒さが厳しい今年は、震えながらの通勤途中、まっ裸のままの桜並木の下を通りながら、花が咲く日が、つい待ち遠しくなる今日この頃です。

 江戸時代の国学者・本居宣長の歌「しき嶋の やまとごゝろを 人とはゞ 朝日にゝほふ 山ざくら花」を始め、桜の花を詠んだ歌は数多くあります。平安時代に、大陸直輸入の文化を脱し国風文化が花開いた頃から、「花」と言えば梅ではなく桜のことを指すようにさえなったとされています。

 これほど日本人に愛された花。

 私も大好きです。青空の下で鮮やかに咲く満開の桜、夜風に乗って怪しげに散る桜の花びら、儚げに川面を流れ行く花筏…

 桜は、時と場合により、様々な表情を見せます。

 能にも、数多くの桜にまつわる能があります。

 その中でも、代表曲が「熊野」。「熊野松風 米の飯」という言葉がありますが、これは、「米の飯」と同じように毎日でも飽きない、あるいは「米の飯」のように毎日のように出ることの例えだとも言われています。いずれにせよ、それほどの名曲であると言うことです。

もう、掃部山公園の桜は散っていますが、6月1日に、毎年恒例の「横浜能」で、金剛流の本拠地・京都から名手・豊嶋三千春さんが来演。「熊野」を舞います。再びの春を楽しみませんか。  

 

そっぷ

 

 

2013年01月26日 (土) 日常

 皆様は植物を育てるのはお好きでしょうか?

 

私の家族は何かを育てるのが大好きで、鑑賞用の植物以外にも様々な植物(食物?)を育てています。

例えば夏は、テラスにグリーンカーテンを作る(自然の力で温度を下げる)為にゴーヤを育てているのですが、とにかく次から次へと沢山実ができるので、ゴーヤチャンプルやピクルスにして食べたりします。

 

他にもコーヒーの木が2本ありますが、この苗はもともと私と兄が幼いころに祖母の家に泊まりに行った時、夏祭りの縁日で100円で苗を手に入れたものなのです。

その時のことはもう覚えていませんが、父が一生懸命お世話をして育ててくれたおかげで、今は背が私よりも大きくなって、天井に着きそうなくらいに大きく育ってくれています。綺麗なコーヒーの実も付けてくれるんですよ !!

他にアボガドなどもありますが、これは家で食べたアボガドの種を植えたものです。

葉っぱがとっても綺麗で、観葉植物のような魅力があるんです。

 

そして、最近大活躍しているのが、父が丹精込めて育ててくれた柚子です。

この柚子、お正月に母がお雑煮に入れてくれたのですが、その香りと言ったら… !!

毎年こんな香りに包まれて、家族でお正月をお祝いしたいと思うような素敵な香りでした。

もちろん、寒い日が続いてお鍋がおいしいこの季節、毎日の食卓でも大活躍してくれています。

そして今年、その父の柚子入りのお雑煮は大変印象に残ったのですが、もう一つ柚子が大活躍したメニューがありました。それは…なますです!私は酸っぱい物が子供の頃から大好きなので、なますや酢蓮は、おせち料理の中でも特に好きな料理です。でも、柚子入りのなますは今年が初めて !!

おいしい三浦大根と綺麗な赤色の濃い金時人参の紅白のなますに、優しい黄色の柚子は彩りも鮮やかで、お酢の爽やかな香りと、柚子のあの独特な香りの相性が秀逸でした。

 

今年は柚子が豊作だったので、お正月が終わってからは、母が柚子の皮を乾燥させて粉末にしたものを瓶に入れて、乾燥柚子として保存しようと思案しているようです。

 

 

 

 

 父が丹精込めて育ててくれた柚子の実です。とっても良い香り。。。

 

 

自家製のものは、“自家製である”というところに価値があるので、味や風味はやっぱり買ったものには劣るかな…?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、必ずしも、そうとは限りません!自家製にはメリットもあるのです。例えば、収穫してその場で食べたり、香りを楽しんだりできる新鮮さは、市販の物ではなかなか味わうことができません。

もちろん、育てたものに対する愛情や親しみが一番のごちそうであることは、その通りなんですけれどね !!

などという話をしつつ、いつも苦労してお世話をしてくれるのはお父さんなのですが。

 

私を育ててくれたのと同じように、どうか沢山の果実や植物を、慈しんで育ててくださいね(笑)

 

これ、ゴーヤなんですが、ゴーヤは熟れるとこんなにきれいな黄色になるんです!!

しかも中の種は真っっっ赤… !! 育ててみて、初めて知る事実 !!

これも、自家製の醍醐味です☆

 

prugna

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横浜能楽堂
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